タリーズコーヒーハンズマン吉尾店のコーヒー

今回も、宮崎行きの続きです。

CORNERで食事した次の日は、都城まで行きました。
おそらく日本で一番美味しいと言われているタリーズコーヒーがあります。

ハンズマン都城店
【ハンズマン吉尾店】

そのタリーズコーヒーは、宮崎県都城市にある「ハンズマン吉尾店」の巨大な売り場の奥にあります。

ちなみに写真の売り場は、園芸用品の売り場です。

タリーズコーヒー 吉尾店
【タリーズコーヒー吉尾店】

園芸売り場の一画のお店ですから、外側にあるベンチとテーブルには、「見本」と書いてあります(緑のパラソルのある席です)。売り物ですから、気に入ったら買えます。

ハンズマン 吉尾店
【ハンズマン吉尾店】

タリーズ側から見ると、こんな感じです。手前の噴水も売り物。

宮崎に行った時は、よく訪れていますし、このブログでも何度か紹介していましたので、ご存じの方も多いと思います。ですから、同じことを書いても仕方がないので、変化が起こったことをひとつ。

日本のタリーズコーヒーの中で、一番コーヒー豆を販売しているお店になっていました。

以前は、九州一だったのですが、いまは日本一だそうです。都城は、宮崎の地方都市のひとつですから、そんなに人口が多くありません(17万人くらいです)。すごい快挙。

実は宮崎県内のタリーズコーヒーを経営している方が、“九州パンケーキ”の生みの親の村岡さんという社長さんです。ブログで前回紹介した「サイドストリートカフェ」「CORNER」もそうです。

米屋の当店で“九州パンケーキ”の入荷をしたのは、このタリーズやその他の経営されている飲食店で食事をした経験から、安心して取り扱うことができる、魅力的な商品だと踏んだからでした(もちろん、入荷前に試食しました)。

ではなぜ、この吉尾店が非常に飛び抜けているか、店員さんに聞いてみたのです。先日の「CORNER」で。

答えは、「それが、よく分からないのですよ」でした。

タリーズコーヒー

ただ、使用しているエスプレッソマシーン(ちなみにチンバリ(La Cimbali)というイタリアのメーカーです。非常に評価の高い老舗メーカー)はセミオートマシンながら、ボタンの押し具合で微妙に味が変わるそうです。同じ淹れ方をしても店員さんによって、微妙に変わるそう。それと、湿度や温度も影響があるということでした(他にもいろいろと聞いたのですが、差し障りがあるといけないので書きません)。

そういったお話を聞いていて、米屋の経験上からも、ああ~、そういった微妙な差の積み重ねで、味って変わるよな~と納得しました。そういった微妙な差による味の差を気づくか、気づかないかって、ほんと大切です。

同じ原料を使っていても、加工の段階でかなり変わります。微妙な差ですが、意識すると明白。「そんなの面倒くさいよ!わからないよ!」って思われるお客さんもいらっしゃるでしょうし、お客さんの立場ではそれでもいいのですが、販売しているほうとしては、それではアウト。ペケなのです。

「これならイケる!」という状態、「うまく素材の長所を引き出せた」という状態を知ること、ココ!というポイントを決めることが非常に大事。でないと、お店でオススメできませんし。。。技術や設備も大事なんですが、この状態がベストということを決めること自体が、一番難しく重要なのです。この段階で、個人やお店による味の差が、随分と出てきます。

しかしまあ、最近の社会的な傾向ですと、あまり意識されていません。同じ名前の商品は、全国どこでも同じであることを求められます。生の食材に関わっている方は、たぶん同じようなプレッシャーを感じているのではないでしょうか。家電製品ですら、当然のように当たりハズレはあるのですが。

世の中全般、情報過多というか。。。情報に縛られすぎているというか。。。。ネットのせいなんですかね。。。確かに全国で販売されている商品って話題にしやすいですし。

でも、例えば人気のコンビニ各社のドリップコーヒー(一部エスプレッソ)でも、全国どこでもいつでも同じ味だと思いますか?あれだけ大量に全国で一年間販売しているのに?

ある食品を本当に均一化しようと思ったら、一番簡単で確実な方法は、特徴を削ぎ落とすことになります。良いところも悪いところも全部削ぎ落とすことが、均一化には手っ取り早いのです(でもそういったことは、よほど他の要素(保存性等)などが求められない限りしないでしょうけど)。

ですから、「タリーズコーヒーハンズマン吉尾店」が、そういった微妙な差を意識しているお店だと知って、さらに繁盛している状況を確認できて、とても嬉しく思った次第です。

何度も繰り返し訪れているお店ですが、その魅力がさらに良く分かりました。

 

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