産地訪問 佐賀七山、白石の七夕コシヒカリ 2014年

昨日の日曜日は、大阪のお米マイスターの全国ネットワーク会議に出席。先々週の日曜日は、佐賀の産地の田んぼ巡りをしました。

今回のエントリーはそういったことを交えつつ、佐賀県の七山と白石で撮影した風景写真をアップしていきたいと思います。写真はエアリーフォトという「ゆるふわ」な感じをチャレンジ。文章の内容も前回と同じく、ふわふわした感じになりそうです。でも、意外に面白いかもしれません。

ちなみにエアリーフォトというのは、こういった空気感を大切にした写真です。

佐賀県白石 田んぼの風景01 2014年7月
【佐賀県白石の田んぼ風景01】

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【七山で川遊び】

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【七山で川遊び】

この日は、まずは七山に行って川遊び。長女が付いてきたもので。スマホの写真です。防水なので。

川の水は、相変わらず冷たく、長女は唇は紫、アゴはガクガクでしたので、途中で上がらせました。でも、楽しかったらしく、なかなか上がりませんでしたけど。。

これから有明海側の白石に向かうのですが、途中の七山の風景が綺麗でした。

佐賀県七山 2014年7月
【佐賀県七山の棚田】

棚田地帯です。当店でも七山コシヒカリを販売していますが、生産者の石川さんに先日伺った話しでは、夜温が低いらしく、確かにところどころにアジサイが咲き乱れています。

アジサイ 七山 2014年7月
【佐賀県七山のアジサイ】

日中の暑さは、川辺で充分感じましたので、やっぱり夜温が低いのかな~という印象。日中暑く、夜温が低いのは、おいしいお米の育つ条件ですが、さてこれからどういった展開を見せるか?

白石みのりちゃん 2014年7月
【しろいしみのりちゃん】

白石町に到着、産直所で白石町のゆるキャラ「しろいしみのりちゃん」と記念撮影。特産品のコスチュームを身にまとっています。とくに玉ねぎ、レンコンで有名です。お米では近日発売予定の“七夕コシヒカリ”が全国でも有名です。

佐賀白石の田んぼ風景03 2014年7月
【七夕コシヒカリ圃場】

七夕コシヒカリ、順調に生育していました。白石平野は、江戸時代以前から干潟を干拓した土地で、土中に多くのミネラルを含んでいます。8月の極早期の新米の中では、毎年一番の評価を得ています。

佐賀白石レンコン畑 2014年7月
【佐賀白石 レンコン畑】

今年はレンコン畑が多く、目立ちました。土が柔らかく滋養に富んでいるため、美味しいレンコンができます。

佐賀白石 玉ねぎ畑 2014年7月
【佐賀白石 玉ねぎ畑】

玉ねぎは一番有名でしょうか。全国屈指の産地であり良食味。理由は、米、レンコンと同じです。

佐賀白石の田んぼ風景02 2014年7月
【佐賀白石 田んぼの風景】

玉ねぎの収穫のあとに、田んぼにして稲を植えます。たぶん、“ヒノヒカリ”か、“さがびより”あたりだと思います。

七夕コシヒカリ 圃場 2014年7月
【七夕コシヒカリ 2014年】

話しは、突然変わりますが、最近ラジオ番組の「テレホン人生相談」にハマってしまいまして、今現在2ヶ月で360本くらいをYouTubeで聴きました。

ものすごくハードな環境にいる相談者もいまして、例えば両親がひどくて家庭が崩壊していて、ずっと引きこもりを続けた人の相談なんかも。

親はいるが、無関心または過干渉=子供の心を決して理解しようとしない無視の状態からどうやって立ち上がっていけばいいのか?といった相談です。

そういった非常に孤独な状態に置かれた人へのアドバイスとして、ときどき出てくるのが、とにかく外に出て、風の心地よさや優しさ、植物の輝きや風景を見て、母性や父性を感じること。自分は世界とつながっているのだという認識を持つことが大事だというアドバイス。

ひとつの大きな木を自分の母親だと決めて、毎日会いに行くこと。そういったことで少しずつ活力や元気を取り戻していかなければならないそうです。そこからどうしようもない孤独と離れていくことができるそうです。

逆に親の立場として、元気や活力を失った反抗的な我が子にどう対処すればいいのか?といった相談もあります。そういったときのアドバイスのひとつとして、その子の部屋の前や、ベッドの隅に、そっと小さな“白い塩おむすび”を置いておくことだそうです。そして、食べても食べなくても、そっと何も言わずに引っ込める。

おむすびに海苔などがついていてはダメで、とにかく白おむすび。なぜなら、小さいころのおっぱいの感触や味に一番近いからだそうです。カステラなんかもいいそうです。母性を感じることが大事だということです(もちろん対処方法はこれだけでなく、親のこれまでの生き方や考え方を改めないといけないとアドバイスされます)。

そういえば、おむすびはふんわり握ることがコツだなぁ、と米屋の自分は思うのです。そして、「棚田は日本の原風景」と良くいわれますが、単純に歴史的なことだけではないのでは?と思うようになりました。単純な歴史の話しではなく、もっと個人個人の精神に結びついているような気がします。

棚田の風景があるところに住んだことがない人、故郷がない人でも「棚田の風景は、日本の原風景」という人がたくさんいて、以前は不思議に思っていたのですが、今はそういった、ひねくれた疑問も解消しました。

確かに、自分のような商店街育ちの下町っ子でさえ、山々の緑に囲まれた棚田に実る黄金色の稲穂が、風にそよぐとき、なんとも心地よい気持ちになりますが、あれは実は子供の頃に感じていたであろう、柔らかさや安心感、安らぎ、そしてある種の高揚感に共通しているのかもしれません。

今、読んでいる途中の「牛乳とタマゴの科学 (酒井仙吉著・ブルーバックス)」という本には、1万1000年から1万2000年前に氷河期が終わったとき、いままで氷や雪に覆われた地域に植物ができ始め、比較的温暖なところに住んでいた人がいた場所から、草食動物が逃げていったことが書かれていました。今まで温暖なところに集まっていた動物たちが、サーッといなくなっていったということです。人類、暖かくなって皮肉にも食糧難。

その後しばらくして、小麦の栽培と羊の牧畜が始まったことが書かれていて、穀物が人類の主食となっていきます。逃げずに実りを授けてくれる穀物や他の果実、植物たちの安心感というのは、人類のDNAに共通してインプットされているのかもしれません。そして人類は、けっこう植物に対してはワガママに振る舞いますし、それでいて執着も強く、いよいよ母性との強い結びつきを感じるのです。

そういったことを最近、考えていたのですが、昨日のお米マイスターの研修会で拝聴した管理栄養士の柏原ゆきよ先生の講演でも、ごはん食中心の食生活による体質改善(+減量)をアドバイスした、ある運動選手からの電話で「自分は性格も変わりました!ありがとうございます!」ということを言われた話しを聞きました。

確かにビフォーアフターの写真も、体格と同じように顔つきが違います。以前の私であれば、「ふ~ん、そうなの」という感じに聞き流したと思いますが、今回は、もうその言葉が引っかかって引っかかって、聞き流せませんでした。

なにか多分、あるんだろうと思います。ご飯には。

ふくどみマイランド公園
【ふくどみマイランド公園】

佐賀白石での撮影が終わったあとは、少し公園で長女を遊ばせてから帰りました。少しはいい時間を過ごさせてあげれたかな?

七夕コシヒカリ 2014年7月
【七夕コシヒカリ 2014】

この写真は、いつもブログをご覧くださるお米屋さんたちへのサービスショットです。エアリーフォトでは、たぶん実際の出来栄えがわからないので、イライラしていたのでは。いつもより一週間早く訪れましたので、まだ綺麗に色づいていませんが。

しかしまあ、コシヒカリは倒伏しやすいお米で、そこが一番の難点ですが、スッとした立ち姿は、やはり綺麗です。台風が来なくて良かったです。

七夕コシヒカリは、8月7日に販売の予定となっております。大切に販売致します。

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