佐賀県では、その年に最初に収穫される銘柄です。毎年旧暦の七夕(8月7日前後)に収穫されることから七夕コシヒカリと命名されました。
この時期の早場米では珍しい減農薬減化学肥料の特別栽培米です。
他の銘柄よりも一足先に収穫されたお米ですので、他のお米より新米らしさが薄いのですが、それがかえって炊飯のときに安定して炊ける原因にもなります。冬の冷たい水と土鍋など直火の組み合わせで炊くときは、その良さを感じていただきやすいと思います。
8月から9月にかけての早場米の中でも知名度と品質の良さは屈指で、佐賀米の代表的銘柄のひとつとなっています。
暑い時期に収穫するため、高温多湿や発酵による品質の低下を防ぐために収穫後2時間以内に風による乾燥を行い、品質重視の米づくりを産地では心がけています。
不良玄米の除去率も高いため、同時期の他銘柄の新米よりも毎年安定した美味しさがあります。
新米は炊飯時の酵素反応も良く、細胞壁も柔らかくデリケートですので、粒が揃っているなどの品質のレベルが高めで一定であればあるほど、ご家庭での炊飯結果も安定します。新米のときほど品質にこだわってお買い物されることをおススメ致します。
産地の白石平野は、日本最大の干潟である宝の海“有明海”に面し、お米の他に玉ねぎや蓮根の名産地。全国2位の生産量を誇る佐賀県産たまねぎの約7割が白石産となっております。また、有明海での海苔の生産も盛ん。陸の畑、海の畑に恵まれています。
その環境の良さからか、奈良時代の風土記にはすでに歌垣の記録が残っており、白石町は日本三大歌垣の里の一つとして知られています。若い男女が集まって互いに求愛の歌謡を謡いあう古代の習俗である歌垣。恋愛にまつわる古い歴史をもつ白石の土地で、七夕コシヒカリは、織姫と彦星の恋物語である七夕祭りの時期に収穫を迎えます。
来年への持ち越しのない数量限定銘柄です。