日別アーカイブ: 2013年7月22日

ああ、そういうことなのね~。

今回のエントリーは、雑談です。

少し前のことになるのですが、妙に納得のいったお話しを聞くことができましたので、その話題をひとつ。

当店が加盟している商店街も高齢化しておりまして、昔のトンデモ話をときどき聞くことができます。先月の寄り合いで近所の“わらじや”さんという居酒屋さんで食事をしていたときのこと。ちなみに、わらじやさんは炉端焼きの店なのですが、魚介類もとても美味しいお店です。

わらじや その1

A店の大将:「子供の時は、家にお金はなかったけど、ご飯のおかずが無いときは、家の前の海から捕ってきて~って母ちゃんに言われて、エビやら貝やら拾ってきて、ぶつ切りにして味噌汁にいれてたけど、今は高くて食べれんけんね(博多弁訳:食べられないからね)」

自分:エビや貝をぶつぎり?今は高い??なんだそれ?

A店大将:「あのときの伊勢エビやアワビはうまかったもんね」

わらじや その2

このとき納得したのは、次の2点。

1:なるほど、そりゃ、ぶつ切りにしないとお椀に入らないよね。

2:少年がお母さんにおつかいを頼まれて、海におかずを捕りに行った場合、小さいものよりも、大きなものを一匹捕まえたほうが、楽ちん。時間も短縮。

少年時代に自分で伊勢エビやらアワビを捕まえてきて、それをお母さんに料理してもらったら、さぞかし旨かっただろうなぁと思いました。

わらじや その3

B大将:「多数決取りまーす!赤ちゃんのとき、ヤギの乳で育った人!」

数人が「ハイハーイ!」と挙手!

自分:え~っ!!(゜o゜;

粉ミルクのなかった時代は、山羊乳がデフォルトだったようです。

今まで、考えたこともなかったのですが、これは非常に合点がいきました。粉ミルクが手に入りにくい場合、母乳の出が悪い場合は、山羊乳が代用されていて、わざわざ近所に貰いに行ったり、自ら飼ったり。

わらじや その4

沖縄出身の祖父は以前、「シークワーサーは食べ物じゃなくて、染物で使っていたよ」と言っていたことがあります。

食を巡る変化はダイナミックです。改めてそう思います。そして、しかも不可逆的。今回紹介したどの事柄も過去には戻らないでしょう。きっと。

自分も食に関わる仕事をしていますので、その点を忘れずに、今のベストは何か?将来はどう変わり、何が求められるのか?ということを考えていきたいと思いました。

選挙後だけに、ちょっとお堅くパリっとした真面目なシメで今回のエントリーは終わります。

まるで焼きオニギリのよう。中はふっくらモチモチでアツアツでした。

わらじや その5