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先日の日曜日、長崎県産・にこまるの産地まで行ってきました。場所は長崎県雲仙市です。
初めて雲仙までドライブしましたが、長崎は非常によい景色で、いっぺんに好きになりました。写真は、雲仙市吾妻の圃場です。有明海に面し、奥に見える山々は多良岳(だと思います・・・)。
大村 → 諫早 → 雲仙の順で、長崎を走ってきましたが、全体的に山が低く、空が広い印象でした。
傾斜地が多いため、写真のような圃場はあまりありません。そのためか色々な種類のお米が、隣の区画同士に栽培されていて、ちょっとした博覧会のようになっていました。
こちらは、「にこまる」の田んぼです。慣行栽培。慣行栽培というと聞きなれないでしょうが、普通に栽培しているお米です。減農薬とかじゃなく。
まだまだ色が青く、10月下旬ごろの刈り取り予定です。しかしながら、稲穂の手触りはしっかりしていました。
立ち姿も綺麗なもんです。穂が短いような気がしますが、日照不足だったせいかもしれません。長崎県産にこまるの稲穂をちゃんと見たのは、これが初めてですので、比較できませんが。。。
例年より少ない日光のため、稲穂を短くすることで、光合成で得たエネルギーを実(コメ)の充実に充てるという対策を、自然と稲穂がするということがあります。今回はそれかな、と。
もちろん、種子(コメ)の数は減るのですが、健康な子孫を残すためにわざと数を減らすのです。
こちらは、減農薬減化学肥料の特別栽培米のにこまるの圃場です。ボククラスの米屋になりますと、稲穂のぱっと見で、慣行栽培か減農薬か分かります。冗談です。
田んぼの区画ごとに、何を栽培しているのか札が掲示してあります。個人名が一緒に書いてありますので、ここでは掲載しませんが。
こちらも問題ないようでした。稲穂もしっかりしていました。
にこまるは、立ち姿が綺麗です。こちらは減農薬のほう。
最近、よく見るようになった飼料米も植わっていました。家畜の餌です。
減反の代わりに作付けをすることで補助金がもらえたはずですが、背が高く、茎が太く、葉も硬く、稲穂もズッシリとしています。
ただ、農家さんに言わせると、コンバインを傷める可能性があるそうです。茎などが硬すぎて。果たして補助金でペイするかどうか???
ワイルドな飼料米の稲穂。
他にも、ヒノヒカリやヒヨクモチなども栽培されていました。
吾妻町の隣の愛野町では、石積みのじゃがいも畑が広がっていました。綺麗な赤土です。非常に美味しいじゃがいもだそうで、名産になっています。
Google Mapsの衛生写真で田んぼと勘違いして、最初にこちらに向かってしまい、田んぼだと思っていたところが全部じゃが畑で途方に暮れました。その後、にこまるの田んぼのあるところは、親切な農家さんに教えて頂きました。
雲仙には、日本の棚田百選に選ばれた“千々石の棚田”があり、ついでに見に行きました。長崎は傾斜地が多く、そのため棚田が多いと聞いていましたが、今回行ってみると一枚一枚の田んぼが小さく、高速の大村あたりの風景を目にしてから、目がウルウルしてしょうがなかったです。
田んぼが小さいと農作業が大変で、その苦労を偲んで、というわけでウルウルしていたわけでなく、そのあまりの可憐な風景に心惹かれました。まったく現代的な農業にそぐわない形を維持してきたという、歴史的な可憐さも含めてです。
上の写真でも感じて頂けると思うのですが、まるでジオラマの中にいるような緻密な風景。山々は低く、奥行きがあり、空は広く、まるで細心の注意を払って製作された箱庭の中にいるような感覚でした。
かなり撮影してきましたので、後日この模様はアップしたいと思います。いいです。雲仙。