カテゴリー別アーカイブ: つれづれ

佐賀県産もち麦(玄麦)を仕入れました。明日LINEでくじびきの予定です。

収穫して間もない平成29年産の佐賀県産もち麦を入荷致しました。

品種はダイシモチ。状態は精白しておらず、紫の色素が残っている状態です。

通常市販されている麦は、精白後に蒸し加工をし、さらに押しつぶして押し麦の状態にして食べやすくなっていますが、玄麦の場合は無加工ですから硬さが残ったままです。

もち麦の場合は、通常のうるち米ともち米で柔らかさが違うのと同じように、麦の中でも柔らかいタイプ。お米に混ぜて炊飯するときに一晩くらいお水に浸漬させれば充分食べることができるようになります。プチプチ食感といいますか、もうちょっと強いプチンプチンといったアクセントの強い食感です。そこからトロッと麦の香りとコクが広がるような感じですね。

精白しておらず、他の加工は一切していませんから麦の風味をストレートに楽しめる点も、玄麦の良さです。いつものご飯にボトム感やコクがでます。

(健康面、美容面に関しては、もうすでにたくさんの情報が溢れていますので、今回は割愛させていただきます)

さて、どうやってこの玄麦のもち麦を美味しく頂くか?これがやはり米屋としては一番の課題です。妻がいろいろと試していましたので、研究(?)結果の報告です。

まずは、玄麦もち麦と一分づき玄米のブレンドです。電気炊飯器は白米モードで敢えて炊飯。

玄麦もち麦は、さすがに硬さがあることが予想されましたので、合わせるご飯も硬さがあるほうが、食感がバラバラにならず食べやすくなります。そこを狙っています。

一分づき玄米は、低アミロース(モチ性に近いうるち米)の品種のお米を使っています。表面にキズをつけているため、お水の浸透が玄米よりも良く、さらに低アミロースですから柔らかさがあります。

ですから、白米モードで炊いても問題ないレベルなのです。食感が楽しめます。二合の一分づき玄米と、50gの玄麦もち麦の組み合わせです。

食味のほうは、思った通り良く調和していました。プチンプチン、もぎゅもぎゅとゆっくり噛んで食べて、後を引く感じです。ご飯だけ食べ続けることが可能な美味しさです。ボトム感のある穀物の芳醇な香りに包まれたような感じで、ご飯のお供は必要ないですね。

次は、一回目の炊飯と同じブレンド比率、同じ原材料ですが、玄米モードで炊きました。

こちらは思ったとおり、玄麦もち麦と一分づき玄米の食感の差が開いてしまって、少しまとまりが欠けていました。

玄米などは、電気炊飯器のほうが土鍋などよりも経験上上手く炊けると感じているのですが、それはお米を柔らかくする酵素が活性化する温度帯をうまくコントロールして炊飯しているからです。

おそらく、今回は玄麦もち麦がその温度帯ではあまり柔らかくならなかった、時間が足りなかった、という結果なのだと思います。また一分づき玄米が低アミロースの柔らかいお米でしたので、そこでも差が開きやすくなっていたのだと思います。

通常のうるち米(コシヒカリ・ヒノヒカリなどの一般的なお米)であれば、結果が違ったかもしれませんね。

ちょっと水っぽくなってしまったので、香りもコクもボトム感も少し薄めでした。

3回目の炊飯は、白米と玄麦もち麦の組み合わせです。もち麦は少し減らして、2合に対して30gほど。食感の差が開きすぎますので、玄麦もち麦はアクセントとして使用します。

結果は良好でした。白米はお米の甘さが素直にでますので、その甘さが口の中で広がったあとに、もち麦のボトム感だったりコクが追ってきて、なかなかいい感じです。

ただ、今回合わせた白米は通常のうるち米なんですけども、一昨年収穫の古米(古々米?)です。

古米は玄米の状態で適正に保管されると、味が濃くなり甘みも凝縮されるような感じで、またご飯のベタつきも軽減されます。

もち麦のプチプチ食感とコク、白ご飯特有の際立つ甘さや、古米ならではの味のボトム感がいい感じでした。

ここでやっぱり感じたのは、ベチャついたご飯は玄麦もち麦には合わないということです。甘さも逃げますし、食感の差が開き過ぎます。もち麦を白米に混ぜる場合は、甘くて美味しいご飯かどうかが、かなり重要です。無機質な食味だと意味がありません。

4回目の炊飯は、白米(うるち米)2合に、一分づき玄米(低アミロース)1合、玄麦もち麦30gの組合せです。白米モードで炊飯しました。

この組合せはベストな美味しさでした。最初に口に入れたときに、白米の甘さがパッと広がりつつ、あとから一分づき玄米と玄麦もち麦の芳香が鼻を抜けます。穀物を食べている、命を頂いているという感覚に包まれます。

食感的にも一分づき玄米が良いつなぎになっていますし、香りやコク、ボトム感でも上手く調和しています。

もちろん、この場合も甘さのある白米を合わせないといけません。これがないと華やかさに欠けるでしょうし、たぶん食べてて寂しい感覚に襲われるのでは。

昨夜パッケージも完成し、お店に並べています。200g入りで360円です。原料があまり無いので、通年で販売できないと思います。早めに一度試してみて、それで必要なぶんをお買い求めください。

明日、お店のLINEで告知を兼ねて抽選会をやります。当たった方は、次回のご注文時に差し上げますので、ご興味のある方はふるってご参加を。クジは早めに引くのがコツです。当たりやすいです。

もち麦は、ご飯と一緒に炊飯するだけでなく、いろいろな料理に使えます。写真はキーマカレーです。食感があるので、あまり辛くすると咀嚼が厳しいのでご注意を。

ウェブ上では、いろいろな料理方法がアップされているようです。「ダイシモチ レシピ」あたりで検索してみると良いかと思います。

28年産から表示シールのデザインを変更したお話し

28年産からお店で使う表示シールのデザインを変更しています。

以前はこんなシールでした。なかなか気に入っているデザインでしたが、このシールの欠点として、左右の余白の幅が違うということがありました。下手したらかなり変な形になってました。

というのも、このステッカーはA4用紙6面ステッカーを使用していまして、このA4のサイズが曲者でした。左右をカットして小さくしないと、紙製の5キロ米袋に2枚横に並べて貼れないのです。

左右の幅は目分量で切ることになります。ディスクカッターで切断するので、それほど手間ではないのですが・・・。

最終的な仕上がりがイマイチになりがちでした。

というわけで、現在のデザインは切断用のガイドラインが入っています。真ん中はすでに割れていますので、左右のガイドラインを切断します。

なぜ緑の太い点線が2重に並んでいるかというと、単線のガイドラインを切断した場合、やっぱり切りあとが汚いんです。線がところどころ残って見えてしまって。

この形だと、緑の点線と点線の間にできた白い無地の線を切断できます。

そうすると、緑の点線が模様みたいに残るだけになります。多少切り損なっても、なんとなくそういうデザインに見えてしまうのも長所です。以前に比べて左右の間隔があまりズレてないため、感覚的な違和感が少ないからでしょう。

昨年の新米の時期から、ああでもないこうでもないと試作を重ねて辿りついた末の現在のデザイン。ほぼ全種類の銘柄を変更していきましたから時間がかかってしょうがなく、その影響が今でも残っていて、いまも仕事に追われています。むむむ。

28年産は、秋の新米が出て来るのが遅く、かなりの銘柄が一度に入荷になりましたし。なかなか大変でした。

それとこのデザインの変更に合わせて、全てPDF化しました。これだと専用のラベルソフトが要りませんから、どんなパソコンでもスマホでも印刷できます。

補足:写真は全て店頭精米用の表示シールになっています。

思えば遠くへ来たもんだ

先日、ご来店頂いたお客さまより「お米のいい匂いがしますね」というお言葉を頂戴しました。

そのときしみじみと「ホントに遠くまで来たなぁ」と感慨深かったです。

というのも6月ですから、本来であれば玄米が悪臭を放っていてもおかしくないのです。保管状態が悪ければ。

実際、過去にそういったお米を入荷してしまったこともあります。30kg玄米袋を開けてみなければ、実際の中の状況がわからないのがお米の世界です。

もちろん一等米、二等米などの表示はもちろんありますが、高いレベルを求めるとなると、あまり意味がありません。

お米は年に1回しか収穫できませんので、その後の保管具合が今の時期は特に食味に影響します。お店に入荷する前の状態や、入荷してからの状態、ともにチェックが必要なのです。

お店に入荷する前は、産地や卸しでの保管状況、それと設備が良くても運用状況が悪ければダメですので、今までの実績や信用も大切です。

お店での保管状況は、低温倉庫を作り、店内にエアコンを設置しと、やってきました。

食品は「◯◯だから美味しい!」と良くアピールされますが、ホントのところはまんべんなくいろいろな状況が良くないと、美味しくありません。当たり前ですけども。

未だにツヤツヤしている玄米。

ホントに遠くまで来たなと思います。そして今後さらに遠くへ行きたいと思います。まんべんなく良くないといけませんので、道のりは長いですね。

神松寺のわらじやさんで商店街の総会

商店街の総会のあとの会食は、毎年こちらの「炉端焼き・わらじや」さんで行っています。

お刺身がいつもきれいでテンションがあがります。

イカと揚げナスのサラダ

熊本産トマトの冷たいおひたし

山芋鉄板

熊本産トウモロコシの天ぷら

他にも福岡ならではの豚バラ串だったりの串物もいくつか。まあ、どれも美味しいのですよ。

ゴボウの天ぷらはすでにだれかが手を付けていたので、低めのタワーです。

締めは、かしわめしのおにぎり。

使われているお米は、昨日紹介した田主丸の古賀さんの米(農薬不使用)です。お付き合いのある飲食店さんの中では、一番高いお米を使用して頂いています。

品種は夢つくしですので、ソフトで粘りはやや控えめの口溶けが優しい感じです。ホロホロっとした感じのほぐれ具合と、モッチモッチという感じの食べ心地です。

集団の場合は、お料理おまかせコースがお得です。

お店はドラッグストア・コスモスの隣の敷地になります。

以前と違い改装したため店内が広くなっています。席数にも余裕ができ、1階の小上がりが掘りごたつ、2階の和室もテーブルと椅子が設置されているため、幅広い年齢層の方にご利用しやすいと思います。

料理が美味しくて、腰の負担が少ないので、商店街でよく利用させて頂いてます。

 

【炉端焼き わらじや】
福岡県福岡市城南区神松寺1-22-34
TEL:092-871-6890
定休日:第3水曜
営業時間:17時半~3時まで(ラストオーダー2時半)
2階に大部屋あり

上水園のバイオ茶がフェリシモで買えるようになりました(期間限定)

宮崎県三股町の上水園(かみみずえん)の「バイオ茶」が、期間限定でフェリシモで購入できるようになったそうです。記念と言ってはなんですが、弊店もその話題に便乗して、昨年上水園さんを訪れたときの画像をアップしていきます。

昨日アップした光合成の話しにも通じますが、植物は朝夕の日光が好きです。一番効率的に光合成を行えるエネルギー量だからです。真夏の日中などの太陽光は強すぎるため、活性酸素を生み出してしまい、細胞を壊してしまうリスクがつきまといます。そのため、活性酸素を減らす仕組みが備わっているのです。

そういったことから分かるように、植物には植物のバイオリズムがあります(好きな時間帯、気候、温度や湿度、光合成と呼吸のサイクルなど)。植物のバイオリズムを長年栽培を続けながら研究してこられた上水園さんの努力と工夫の結晶である「バイオ茶」。バイオ茶の「バイオ」はバイオリズムのバイオであり、農薬を使用することなく土づくりに力を入れて栽培されています。気候や気圧により温度や湿度に目を配り、健やかな茶葉を育てています。

あまりにも体への吸収が良く、緑茶特有のビタミンやミネラルを含み、水だしで30分という手軽さもあり、宮崎県の陸上競技協会の公認飲料となっています。弊店のお客さまでも、元陸上選手の方がいらっしゃいますね。バイオ茶をご存知な方は、本格的にされていたんだろうなと勝手に想像してしまいます。

店内には、たくさんのスポーツ選手(オリンピックのメダリスト、出場者が多いです)の色紙がところ狭しと飾られていまして、特に旭化成の陸上選手たちとの結びつきの強さが印象的でした。

瀬古選手、宗兄弟、谷口浩美選手などなど。各駅鈍行列車のようなボクでも知っている選手の皆様。

陸上の他にも、野球、競輪、相撲、水泳、ビーチバレー、バレーボール、バスケットボール、柔道などなど、まあ拝見するのにも時間がかかります。駅伝の主催者からの感謝状なども。給水大事ですからね。

今回フェリシモで購入できるのは、この商品です。

今回フェリシモで販売されているのは、通常のバイオ茶よりも品質の高い

everyday 水出し茶

シリーズです。焙煎茶もあります。

上の写真は粉茶バージョンの颯々です。お料理にも使えます。中はスティック状に包装された使い切りタイプ小袋です。

さて、上水園さんの隣では、”chappa”さんという雑貨屋さんがあります。じつは上水園さんが営業されています。

ちょっとオジサン一人では入りづらい感じですけど、素敵な雰囲気でした。他にもたくさんの雑貨が置いてありましたよ。

先代の土台のうえに、後継者がプラスを加えていく。継承が上手くいっている感じですね。これからますます楽しみな上水園さんでした。

弊店では、通常のバイオ茶とお徳用のバイオ茶をお買い求め頂けます。
http://kome.st/frame-otya.html
【屋部商店のバイオ茶販売ページ】

これからの季節にオススメの美味しいお茶です。

光合成について(6月の営業カレンダーの裏面です)

先日、お知らせ致しました「営業カレンダー6月版」の裏面のコラムをアップしておきます。なぜ葉っぱが緑に見えるのか?そういったことを書いています。

もちろん専門家ではないので、詳しくお知りになりたい方は、良い本が何冊もありますのでそちらをご覧ください。

【キラキラと輝く若葉が綺麗でした】

4月の連休は八女の星野村でキャンプ。GWの連休は宮崎に。新緑の輝きを浴びてきました。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、植物の葉は輝きます。特に新緑の季節は綺麗ですね。なぜそうなのか?今回はそんなお話しです。

まず、光のはなしから。人間の眼は「赤」「青」「緑」の光を認識します。光の三原則ですが、この3色が混ざると白(というよりも、何もない状態)に見えます。この状態が普通の太陽光です。植物はこの三色のうち、「赤」「青」の光を吸収して光合成に使います。使われなかった「緑」の光は、葉をすり抜け、あるいは葉の内部で乱反射を繰り返します。その光が葉の輝きなのです。そして、人間はその緑の光を見ているわけですから、葉が緑に見えるのです。

それでは「赤」も「青」も「緑」も、全部の光をもし光合成で使う植物がいたら、その植物は何色に見えるのか?答えは「黒」です。じつはそういう植物もいます。おにぎりに巻いて食べるアレです。そう海苔。海苔(紅藻)にはフィコビリンという色素があり、緑色の光でも光合成が可能です。ただ熱に弱いため、焼き海苔にすると通常の葉緑体であるクロロフィルが残り、緑色になるのです。

葉っぱを太陽にかざすと、葉の表面はつやつやとしており、葉の裏面は輝いています。これは、葉の表面側の細胞が垂直に綺麗に並んでいるのに対して、葉の裏面の細胞は乱雑に並んでいるから。表面の細胞が綺麗に並んでいるのは、光を葉の内部に効率よく取り入れるためであり、葉の裏面は取り入れた光を内部で乱反射させることで、光を逃さずに光合成を行います。さきほど「緑」の光は吸収しないと書きましたが、この仕組みがあるお陰で、じつは「緑」の光も70%は吸収してしまいます。吸収しにくい緑の光でさえも、それくらい吸収してしまうくらいに、葉の内部で光は反射を繰り返しています。

しかし、効率的に光を吸収する仕組みがあっても、太陽光が強すぎると逆に活性酸素を生み出してしまいますから、これを防ぐために光合成を行う葉緑体が細胞の隅に移動してしまうことも、最近分かっています。朝と夕方は葉緑体が太陽光に向かって移動し、日が強い日中は細胞の陰に隠れて光の吸収を抑えようとします。すごいですよね。また、活性酸素を消滅させる役割のカロテノイド(βカロテンなど)も備わっています。

これから陽射しの強い季節が続きます。人間も紫外線予防とお野菜の摂取が重要です。お気をつけて活動してください。


字数の関係で尻切れトンボですが、加筆修正をしてアップしました。葉は太陽光を素通りさせるだけではなく、内部で反射を繰り返させることで輝いています。

またコラムでは書ききれませんでしたけど、太陽光が強すぎた場合は、その光のエネルギーを熱や別の光に変換して放出しています。植物自体が発光している部分もあるのです(肉眼では区別して確認しにくいほどの光ですが)。

そういった光合成について観察してみようと、Instagramのお店の裏アカウントで葉の写真をアップしています。5月から始めましたので、ちょうど1ヶ月くらい続けています。ときどきご覧になると癒されるかもしれません。

https://www.instagram.com/co2toh2o/
【裏アカウント co2toh20】

cafe&Bar chocon(チョコン)さん閉店のお知らせ。

告知が遅くなりましたが、中央区笹丘のカフェ&バル・チョコンさんが閉店されます。老朽化した建屋の取り壊しが決まってしまいまして。

3月はいろいろと個人的についてない月だったのですが、このニュースが一番応えました。あれからずっとチョコンロスがひどい。

今月6月17日(土)が最後の営業日です。早めにブログで告知しないと、みんなにお知らせしないと、とは思ってはいたのですが、心の負担からブログの更新自体が止まってしまいました。おお。遅くなってごめんなさい。

チョコン店内の写真 2012年2月24日

DIY含め、いろいろと教えて頂いたお店でした。子供連れ大歓迎のお店でしたので、ちょうど年代的にも良かったですね。お店での喫煙の規制が進んでいくこれからにも対応できるお店のコンセプトでした。もしこれから飲食店を始めようって方がいらっしゃれば、見学がてらお食事に行かれてもいいかもしれません。なるべく早くに。(ホント告知が遅くなってすみません)

 

cafe+bar chocon(カフェ+バル チョコン)】
営業時間 :11:00~22:00L.O(月~木)
11:00~24:00L.O(金・土)
定休日:日曜日(祝日はDINNERのみ営業)
住所 :福岡市中央区笹丘1-10-31  井上アパート3号
TEL & FAX :092-716-0067

パンとお肉&麦とろごはん

今日のイベントの記念に、画像をアップしました。

【麦とろご飯と牛すじと野菜のスープ 1セット500円】

パンは、全て米粉と小麦粉のハーフブレンドパンです。

お肉は、東油山のたまや食肉さんから入荷しています。朝がんばったそうです。

まだ在庫はあります(無いものもありますが)ので、気になった方はお問い合わせください(電話:092-871-3397)!

お米マイスター全国ネットワーク会議 東京編 2017年2月

先日の日曜日は、「お米マイスター全国ネットワーク会議」という研修会に行ってきました。

富士山の噴火が、関東ローム層が生まれた原因のひとつと言われています。

「粘土、シルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)、砂の混合物はロームと呼ばれ、空気が自由に循環し、水はけがよく、植物が養分を得やすいので、理想的な耕土となる」(築地書館「土の文明史」より引用。()内は引用者補足

飛行機からはたくさんの耕作地が見えて、同じ地域にある畑でも、色が濃かったり、薄かったり。

園芸をやっている方はご存知でしょうが、お店で売られている腐葉土は、「土」と書いてありますけど、ホントは土でなく、それこそ葉っぱや枝のクズです。それが細菌類によって分解されて黒くなっている状態。そういった有機物が土に鋤き込んであるかどうかで、土の色が変わります。黒い畑には、有機物が多い。

有機物が多いと、土の中の細菌類や虫などが増え、その作用で土壌の無機質を植物が摂取できるような形にします。窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄は、主に肥料から摂取できますが、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素などの微量要素は、土壌から摂ることになります。

人間の体の場合は、炭水化物、タンパク質、脂質といった主な栄養素と、ビタミン、ミネラルなどの副栄養素が、自らの健康を保つために大事なのですが、それと同じような感じです。

長年耕作していけば、だんだんそういった栄養素は土から無くなってきますので、畑の中の生物が土を分解して新たな栄養素を作る手助けをしなければならないのですが、もちろん、化学肥料や品種改良などで収穫減を乗り越える手もあります。

有機肥料による地力の向上と、新品種開発や化学肥料の使用と、どちらが優れているか?自然派か?それとも科学の力か?などという発想は、まあ現場の人からみればおそらくどうでもいい考え方じゃないのかなと思います。とにかく良いと思ったことはいろいろと試して結果を出していかないと、美味しいお米を作り続けるブランド産地なんて維持できないんじゃないだろうかというのが、今のところのボクの結論です。

研修会場では、生産者によるブースも多数あり、いくつかの産地の方とお話しをしました。皆さん、有機肥料を使用し減農薬減化学肥料栽培の特別栽培米であることをアピールされてましたから、さすがにブランド米を栽培している産地ばかりだなといった印象でした。あとは栽培方法の狙いが的確かどうか、現状を見極めているかどうかで、ブランド差がついているのかもしれません。生産者さんたちは、そこはもうプロの集団ですから、一米屋としては見守るだけですけども。

新品種もチラホラと見受けられました。今年の秋は新品種のデビューが続きますから、来年の参加が今から楽しみです。

米の食味ランキング・平成28年産版について

昨日急遽、地元のテレビ局TVQさんから撮影の依頼がありまして、店内で撮影が行われました。3月18日の「おとななテレビ」に少しだけ出ます。18時半から20時までの番組です。土曜日。

依頼があったときは、新米時期でもないのになぜ今頃?と思い、調べてみましたら日本穀物検定協会の主催する「米の食味ランキング」の発表の日だったので、このせいかなと思っていましたところ、全く違う内容の撮影でした(笑)。お米に関する質問に次々と答えていかないといけませんので、なかなかハードルが高かったのですが、短時間でクリア。慣れてきましたね。

さて、そのときに米の食味ランキングの説明もしましたので、補足的にブログに書いておきます。

まず、このランキングに際して日本穀物検定協会に提出される各道府県のサンプル米は、人間で言えば「国体選手」レベルのお米が提出されます。その道府県で一番ではないかもしれないけど、一番と遜色のないレベルのお米が代表となります(最低限の栽培面積などの規定がありますので、そこをクリアしないといけませんので層の厚みが大事です)。

ですから、〇〇県産〇〇〇〇◯というお米が、ランキング最上位の「特A」を取っても、実際に小売店の売り場に並んだお米が、国体選手レベルのお米であるかどうかは運次第です(というよりも、ほとんどが並の選手レベルです)。また素質が良くても最後の仕上げが良くなければ実力がでませんから、売り場に並んだときの精米や選別などの作業が美味しさに大きく響きます。

消費者の視点から見ると購入時の不確定要素が大きいかもしれません。結局、農産物はそうなんですけど、信頼できるところで買う、ということが一番になります。特にお米は精米という作業がある以上、加工品になりますからなおさらです(玄米ですら品質をあげるための調製作業があります。果物や野菜でいえば選果にあたる作業です)。

では、このランキングに意味がないかというとそうでもなく、その年のどの道府県のどんな品種の出来が良かったのか?うまく作ることができる体制が整っているか?という点の確認作業には有効です。

このランキングの結果と、各地方のその年の気候条件、作況指数などを比較することで、今後どの品種の作付けを増やすか、栽培方法は適切だったかの参考にしようという点では、とても有効なのです。

農家や県などの生産サイドのほうが参考になるランキングかもしれません。でも、それで美味しいお米が全体的に増えるのであれば、消費者全体にとってもいいことだなと、特に今年のランキング結果を見て、そう思いました。

今年は昨年(27年産)のランキングと比べると、特Aが2銘柄減ったものの、次のA評価のお米が19銘柄も増えています。そしてA’評価が15銘柄減と、確実に底上げができています。

このことをもってして日本のお米全体の食味が改善されたとは申しませんが、美味しいお米を作る技術(品種改良・栽培技術等)が各地方で向上しているのは間違いなく、これから楽しみです。最近の気候変動や台風や雨の影響を考えると、一米屋として感心してしまう結果でした。

28年産のランキング結果の感想としては、27年産に比べると25%以上のコシヒカリの銘柄が、特AからA評価に落ちていて、コシヒカリには厳しい年だったんだなということと、特Aを取った新品種が3銘柄増えていて、最近の新品種デビューの影響を反映していることが印象的でした。

新品種において、7年連続で特Aを取った佐賀県産さがびよりの抜群の安定感に感動しつつも、まああまり特AだとかA評価だとかで一喜一憂してもしょうがないよねという気持ちも半分あります。A評価に落ちたからといって売り上げが極端に下がるような銘柄は、売り方もさることながら、もともとどこか違う要素で間違っていたはずです。ファンといえる固定客がついていなかった証拠ですから。

美味しいお米は美味しいですし、その美味しさを伝えるべく丁寧にぬかりなく仕上げるのが、自分のような米の専門店の役目です。結果はどうあれ、自分の自信を持った銘柄、お客様に人気のある銘柄を販売していきます。特A評価のお米は、特にその名に恥じぬように仕上げます。

今回、福岡県産の夢つくしとヒノヒカリが特Aを取るという快挙を成し遂げました。これで弊店で扱っている農薬・化学肥料不使用の2銘柄「古賀さんの米」「レンアイ米」も「特A」の表示ができるわけですけども、今回はやめておきます。購入される方も違う価値観で選らんでいらっしゃいますし。食味第一で栽培されているわけでもありませんので。そういった価値観の多様性は大事にしたいですし、今まで購入されてきたお客さまに次の新米が取れるまでは確実に安定供給していかなければいけません。途中で完売しちゃうとご迷惑をおかけしてしまいますから。

米の食味ランキングのページ
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おとななテレビのページ
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