月別アーカイブ: 2013年9月

明日2013年9月28日は臨時休業になります。

明日、28日(土)は、臨時休業になります。
誠に勝手ながら、ご了承のほど、よろしくお願い致します。

七夕コシヒカリは、奇跡の再入荷を今週の火曜にしましたが、思ったよりの売れ行きで、かなり少なくなってきました。売り切れ間近です。

なかなか、ちゃんとしたブログの更新ができず、申し訳ありません。
サイトの更新も遅れがちなうえに、中途半端なまま。

田主丸の古賀さんの米は、今月稲刈りしたものを入荷したのですが、実はまだ未検査の状態のまま入荷したため、年産や品種の表示ができません。しばらくは、新米などの表示もせずに販売していきます。田主丸に残してきた米たちは、検査を受けたそうなので、次の入荷から、バッチリ表示しての販売です。

今日は、夕方から新聞の取材(小さなコラムですが)があり、そのときの会話からいろいろと気付かされるものがありました。質問に答えるうちに、自分の今までの考えがまとまっていく感じですね。

印象的だったのが「これからどういった展開を考えているか?お店の将来の方向性は?」といった質問でした。そのときに何を言ったかは、今はここで書きません。記事が掲載されたあとに書きますね。差し障りがあるといけませんので。

大刀洗平和記念館 

田主丸にお米を引取りに行く途中で、福岡県筑前町の大刀洗(たちあらい)平和記念館に行ってきました。せっかくなので、家族総出です。

大刀洗は、旧陸軍が東洋一を誇った大刀洗飛行場を中心にした軍都でした。航空兵の飛行機操縦教育の拠点であり、ここで訓練を受けたあと、西日本各地のさまざまな分校(そのなかに知覧が含まれます)に配属されていきました。

平和記念館では、短編ですが非常に手の込んだ映画も上映されており、過剰な描写もなく、しかし要所を抑えていて、未就学児の娘たちも、ちゃんと飽きずに観ていました。内容は、大刀洗飛行場とその周辺のあらましと終焉です。もう涙涙。横の席に座っている長女が手をずっと握っているものだから、もういけません。

写真は、唯一写真撮影が許されている零式艦上戦闘機三二型。世界で唯一の現存機です。

大刀洗に当時住んでいた少年たちは、零戦にやはり非常に憧れたのだそう。その話しに深くうなずける姿でした。少年たちは純粋に大空の夢や日本の将来を見たのかもしれません。

なにせ当時は、軽工業中心の社会ですから、主な輸出品は生糸や綿織物。若い女工たちの過酷な労働の上に外貨を稼いでいたわけです。自動車や鉄鋼などの重工業はさっぱり。そういった状況の中、優れた飛行機が開発され(残念ながら戦争目的ですが)、先進国よりも(一時期でしたが)優位性を保つことができた。少年たちがキラキラとした夢を抱いてもおかしくない状況です。

戦後はその自負と、結局うまくいかなかったという反省などが相まって、いまの技術立国日本を形作っていったのではないか、というようなことも考えたり。

今週は、いろいろと将来や方向性について考える機会に恵まれました。そして今日、やっとお店の芯となる部分が明確に(しかしこれは、ずっとやってきたことでもあります。はっきりと意識してなかっただけです)。今のお米の売られ方に非常に疑問があったのですが、その疑問の原因もハッキリ認識できた日になりました。続きはまた今度。

明日のKBC「アサデス。」で放送されます。その他お知らせアリ。

【テレビ放送の予定】

明日、朝7時10分くらいからKBCテレビ「アサデス。」で、当店での様子が放送されます。

ぜひ、ご覧くださいませ。

【七夕コシヒカリの通販再開しました】

お店のサイトで、七夕コシヒカリの通販再開致しました。

 

【七山コシヒカリの25年産新米、販売開始】

七山コシヒカリの25年産新米の販売を開始致しました。

去年と同じく、もっちりとした美味しいお米です。詳細は後日。

 

【田主丸の古賀さんの米(25年産新米)明日から販売】

昨日、玄米を田主丸まで引取に行きました。明日から販売の予定です。こちらも詳細は後日。

田主丸 2013年9月23日

写真は、田主丸の古賀さんの自宅を出てすぐの風景です。昨日撮影しました。ふんわりした陽光をいつも感じます。

産直市とさまざまなお知らせ 2013年9月19日編

前回のエントリーの続きを書く予定でしたが、いろいろと仕事が重なってしまい、今回は明日の産直市と、その他さまざまな、お知らせです。

まずは、ひねったお知らせをひとつ。

【七夕コシヒカリ完売しましたが、再入荷決定!】

七夕コシヒカリの在庫が半端なキロ数になりましたので、通販のお買い物かごを、さきほど削除しました。

が、ついさきほど再入荷が決定。来週の火曜入荷です。お買い物かごも来週火曜までに復活させる予定です。

ちなみにおまけの玉ねぎは、品切れとなっております。予めご了承くださいませ。

次のお知らせは、いつもの

【産直市の入荷お野菜の予定表】

産直市 2013年9月20日

明日もたくさんのお野菜が届きます。
佐賀県相知町の道の駅からの新鮮お野菜です。

残念ながら、モロヘイヤ、ハニービーナス、リンゴの入荷は、今回は中止となりました。

ホントは今回のブログは、相知町の圃場視察会の話題をアップする予定でしたが、相知町のお野菜産直市の話題になるとは。。。鈍足なブログの更新が続いています。。。

 

【売り場リニューアル】

ブログの更新が滞った理由は、お店のリニューアルを進めていたから。

お米を入れて陳列している箱を、ぜんぶ小ぶりのものに統一しました。
コンパクトにしたぶんだけ、見比べやすくなりました。
また当店従業員は、自分以外は女性ばかりですので、箱を軽くするという狙いもあります。

箱を小さくすると、箱を載せる陳列台も小さくしないと意味がありませんので、手作りで陳列台を2台、連休中に製作しました。以前からあった台は、のこぎりで切ったり、配置換えしたり。

新しい陳列台

売り場もスッキリし、空いたスペースに、かねてからの念願であった大きな作業台も設置。お店がよりお店らしくなり、作業スペースが充実したため工房的な要素がプラス。以前と比べて、かなりお店の雰囲気が変わっています。

明日、ご来店の際は、ぜひご確認ください。ブログでもそのうち紹介致しますね。

 

【明日の夕方からテレビの撮影があります】

明日の夕方からテレビの撮影があります。お客さまには、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、予めご了承くださいませ。番組名、放送日時は、ブログでお知らせ致します。

 

【七山コシヒカリの新米入荷!】

七山コシヒカリの新米も入荷しております。今年も美味しく育ちました。
夏には、よく川遊びに行き、またハウスでトマト狩りを長女としたり、とても良い思い出もできました。

石川農園の圃場 2013年8月

写真は、七山コシヒカリの産地、佐賀県七山の石川農園の田んぼと長女です。

通販のお買い物かごは、来週設置の予定です。

 

【25日から、佐賀県産・夢しずくの新米販売開始!】

来週25日から、佐賀県産・夢しずくの新米販売開始です。
ファンの方々お待たせいたしました!

 

【25日から、田主丸の古賀さんの米の新米販売開始!】

こちらもお待たせいたしました!
今度の連休に、直接引取りに行く予定です。

 

【明日は商店街各店でサービス実施】

愛ゆうせんの日 2013年9月20日

だんだん、すごしやすい季節になってきました。
お買い物もしやすいのでは。

個人的には、季節がら“三色おはぎ”や“彼岸だんご”あたりが気になりますね~。

 

おわり。

産地視察会 ~プレミアム天使の詩(うた)編~

日曜日は、佐賀県の優良産地2箇所を訪問しました。
今回は、いつものように単独ではなく、某卸会社主催の産地視察会に参加です。
いろいろと収穫がありましたので、ブログにも概要をメモしておきます。

少々長文のエントリーになる予定ですが、最後までご覧頂ければ、お米のことがよく分かるはずです。さまざまな情報がお米に関しても氾濫しておりますが、その情報を具体的に理解する術(すべ)になるはずです。

城田西カントリー
【写真奥の緑と赤の建物が城田西カントリー】

午前中はまず、佐賀県神埼市の“城田西カントリー”へ。

手前の白の建屋に“神崎郡千代田カントリーエレベーター”と書かれていますが、「カントリー」「カントリーエレベーター」とは、田んぼから収穫したお米を乾燥させて、籾(もみ)から籾殻を取り除き、玄米の状態にして貯蔵する施設です。単純にいえば、「集荷」と「調製」と「保管」の施設です。

一般の消費者からは見えない工程ですが、非常に重要な工程であり、食味や品質をかなり左右します。さまざまな大型設備が必要であり、とにかく費用がかかります。ですから、こういったように共同施設を建設し、地域で共同利用する形になっています。

こういったカントリーエレベーターのデメリットの一つが、地域のお米を一箇所に集め、一緒に調製処理する性格上、米作り名人のお米も、そうでない人のお米も混ざってしまうという点。

昔のいわゆる質より量の時代であれば、これで問題なかったのかもしれませんが、現在の嗜好品としてのニーズが高まった時代には、そぐわない面もでてきました。

じゃあ逆に、手間ではあるけど、名人や篤農家のお米だけを特別に集め、調製して、さらに厳しい基準を満たしたものだけを出荷したらいいのではないか?という考えから、ブランド化を進める元気な産地もあります。今回訪問した産地は、そういった産地です。

神埼の大豆畑 2013年9月8日
【佐賀県神埼市の大豆畑】

視察先の城田西カントリーの所在地、佐賀県神埼市は、佐賀平野に位置し“神埼そうめん”で知られています。ですが、なんといっても弥生時代の巨大遺跡である“吉野ヶ里遺跡”が有名でしょうか。古代からの農耕適作地。

北の脊振山系には、栄西禅師がお茶のタネを日本で初めて播いたといわれる霊山寺もあります。そこからさらに北に向かうと、福岡です。ちょうどお店から真南に神埼市があります。

市内を網目のように走る、クリークといわれる水路が張り巡らされています。クリークは一見すると川なのですが、水の流れはあまりありません。というのも、クリークは、ダムや溜池のような貯水が目的である人工の水路だからです。川くらいの幅、深さの水路で、性格は貯水池(ダム)なのです。

今年の8月は、全国各地で雨が降らず、北部九州も渇水の心配がありましたが、そんな状況下、佐賀県のダムの貯水率は約85%。そのうえ、神埼市にはクリークがある、といった状況でした。

2013-09-08No[0006]

クリークから水を引くためなのか、圃場にはこういった設備が。

そうそう、この上の写真の田んぼは、見学先の田んぼではなかったのですが、ちょっと元気のない状態で気になりました。

2013-09-08No[0036]
【状態のあまりよくない稲】

見て分かる通り、葉が途中で枯れています。田んぼの一画だけであればいいのですが。。。

それでは逆に、見学先のブランド米の稲はというと・・・。

プレミアム天使の詩 2013年9月8日
【プレミアム天使の詩の稲】

元気です。順調順調。ホッホッ穂。

パンフレットには、「誰に見られても、恥ずかしくない徹底した栽培管理をしている」という一文がありましたが、その通りでした。

2013-09-08No[0054]

品種名は“天使の詩(うた)”です。数年前までは、当店でも普通に販売していて、なかなかの人気銘柄でした。

しかし、高温に強いともいえず、温暖化が進むなか毎年2等米だらけの状態が続きました(食味は良かったのですが)。2等米になると価格が下がるため、生産者には厄介な存在だったと思います。しかも栽培が難しい品種ときています。

そんな状況下、高温障害に強い新品種である“さがびより”が登場。米の食味ランキングで特Aを毎年取り続け、佐賀米ブランドの原動力に。その影で、この“天使の詩”の作付けは、みるみるうちに激減していきます。

今では、“天使の詩”を全国で唯一生産している生産地は、この城田西カントリーだけといった状態に。

しかし、もともと食味が良く、“さがびより”の母でもあり(父は、あいちのかおりSBL。病気に強い品種)、食味の潜在能力は折り紙つき。栽培方法の研究研鑽を重ね、土壌分析による肥料の選択、GPSによる施肥管理、種子生産まで厳密に行った結果、数年前より温暖化が進んでいるにもかかわらず、全量一等合格し、専門店からの引き合いも多く、今年は作付けを増やしています。

また、高度調製米ですので、タンパク質含有量検査に合格したうえ、大粒のものだけを選別したものが出荷されています。選別用の篩(ふるい)は、1.9mmを使用。篩から落ちた規格外のお米でも充分な太さがあります(一般的に加工用に使われる“くず米”は、太さが1.69mm以下のお米です)。

当店スタッフ一同
【当店スタッフ一同+おまけ2児で、天使の詩の圃場見学】

希少なため、今年、当店で取り扱いが出来るかどうか分かりませんが、お店のみんなで見学できて良かったです。

栽培→調製→精米

このどの段階で手を抜いても、お米の食味は著しく落ちます。また、その間の保管状況も大切です。当店は精米業務を担っているのですが、その重要性が体感できた視察会でした。

2013-09-08No[0132]

関東や関西の米穀店も、日帰り弾丸ツアーで多数参加されていました。
なにしろ視察先は全部田舎ですので、移動に時間がかかります。

この後、昼食をとり、当店ではおなじみの佐賀県相知町へ向かいます。
その模様は次回エントリーで。