月別アーカイブ: 2014年9月

七夕コシヒカリの米袋でシミの浮き出た方へ。

先週は土曜日にお休みを頂きまして、ありがとうございました。

土曜日は、昼間は諸用を済ませ、夜はお米屋さん同士で飲み会でした。そして日曜日は早朝から大分へ。この日は延々運転しましたので、コーヒーや濃いお茶を少々飲み過ぎました。完全にカフェイン摂り過ぎです。反省。

大分県久住の棚田

写真は、大分県の玖珠(くす)。阿蘇・久住・由布院といった地域は、九州観光のメッカですが、この玖珠も同地域。おかげさまで、産地の魅力を伝えることができるような写真が撮れました。この日の写真の続きはまた後日アップ致します。

さて、今回は佐賀県白石産・七夕コシヒカリの話題です。新米の26年産は、たいへん好評を頂いており、なかなかの売れ行きです。今夏の日照不足の影響が心配されましたが食味も良く、また運良く追加で仕入れることもできました。

もう少し在庫がありますので、10月も初旬であれば販売できそうです。

この七夕コシヒカリですが、先週ちょっとした問題が起こりました。実はクラフト袋で納品していた商品に、お米の形にシミが浮き出たのです。

クラフト袋 米粒の跡

写真の濃い茶色のシミがそうです。

結論を先に述べると、これは米の油です。玄米の糠(ぬか)には、油が多く含まれています(米油は、この糠を絞って出た油のことをいいます)。その油分です。

クラフト袋の中には、もちろん玄米ではなく、精米して糠層を除去した白米が入っていました。ではなぜ。。。?

じつは糠層(果皮と種皮)と白米の間に、糊粉層(サピオ層)と呼ばれる旨味の層があるのですが、そこにも油分が多く含まれていて、今回はこの部分が多く白米に残っていた結果、写真のように米袋の表まで滲みでてきたのでした。

この糊粉層(亜糊粉層含む)をどれくらい残すか。ここで、米の旨味や風味の違いが出ます。米屋の腕の見せ所のひとつなのですが、今回はよく残っていたようで・・・。糊粉層。七夕コシヒカリの26年産は、香りと味がストレートに勢いよく届くような感じでしたが、そんな影響がこんなところにまで出るとは。

もちろん、カピカピに真っ白に精米してしまえば、こんな事態にはならないのですが、それだとホントに素っ気ないご飯になってしまいます。ビタミンやミネラルが集中している層ですし、食味の個性の出るところですから、適度に残さないと専門店の意味がありません。

今後は、米袋の種類を変えて、このようなことがないようにしないといけません。同じ新米の佐賀県産・上場コシヒカリでも実験してみたのですが、こちらも米粒の形のシミが二日後には浮き出てましたし。。(確かにこちらも美味しいですし、好評です)。

もし、当店の商品でこのようなシミが出ていましても、品質には問題はありません。見た目は悪いですが、ゴシゴシと研がずに、軽くすすいで洗うくらいで炊飯して頂けると、今年の七夕コシヒカリの味を楽しめます。

そして、油分が多いわけですから、通常のお米よりは酸化のスピードが早いと思われます。なるだけ早めにお召し上がりください(精米日より2週間が目処です)。よろしくお願い致します。

注1 : 糊粉層は、残りすぎてもいけません。ぬか臭くなります。ですから当店では、適度な食味になるように精米と試食を重ねて判断をしています。シミが浮き出たお米のほうが美味しいと、単純に判断なされないようにお願い致します。

注2 : 油分の多い糠層が多く残った玄米の状態でクラフト袋に入れても、シミはでません。なぜなら玄米は、パラフィン層と呼ばれるツルツルの繊維で頑丈に覆われているからです。

長崎県産・にこまるの産地に行ってきました。

※ 明日、27日(土曜)は諸用のため店休日となっております。ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。

先日の日曜日、長崎県産・にこまるの産地まで行ってきました。場所は長崎県雲仙市です。

雲仙市吾妻の圃場
【長崎県雲仙市吾妻の圃場】

初めて雲仙までドライブしましたが、長崎は非常によい景色で、いっぺんに好きになりました。写真は、雲仙市吾妻の圃場です。有明海に面し、奥に見える山々は多良岳(だと思います・・・)。

大村 → 諫早 → 雲仙の順で、長崎を走ってきましたが、全体的に山が低く、空が広い印象でした。

傾斜地が多いため、写真のような圃場はあまりありません。そのためか色々な種類のお米が、隣の区画同士に栽培されていて、ちょっとした博覧会のようになっていました。

にこまる 慣行栽培
【にこまるの田んぼ 慣行栽培】

こちらは、「にこまる」の田んぼです。慣行栽培。慣行栽培というと聞きなれないでしょうが、普通に栽培しているお米です。減農薬とかじゃなく。

まだまだ色が青く、10月下旬ごろの刈り取り予定です。しかしながら、稲穂の手触りはしっかりしていました。

にこまる 慣行栽培

立ち姿も綺麗なもんです。穂が短いような気がしますが、日照不足だったせいかもしれません。長崎県産にこまるの稲穂をちゃんと見たのは、これが初めてですので、比較できませんが。。。

例年より少ない日光のため、稲穂を短くすることで、光合成で得たエネルギーを実(コメ)の充実に充てるという対策を、自然と稲穂がするということがあります。今回はそれかな、と。

もちろん、種子(コメ)の数は減るのですが、健康な子孫を残すためにわざと数を減らすのです。

にこまる 特別栽培米
【にこまる 特別栽培米】

こちらは、減農薬減化学肥料の特別栽培米のにこまるの圃場です。ボククラスの米屋になりますと、稲穂のぱっと見で、慣行栽培か減農薬か分かります。冗談です。

田んぼの区画ごとに、何を栽培しているのか札が掲示してあります。個人名が一緒に書いてありますので、ここでは掲載しませんが。

こちらも問題ないようでした。稲穂もしっかりしていました。

にこまる 特別栽培米
【にこまる 特別栽培米】

にこまるは、立ち姿が綺麗です。こちらは減農薬のほう。

飼料米
【飼料米】

最近、よく見るようになった飼料米も植わっていました。家畜の餌です。

減反の代わりに作付けをすることで補助金がもらえたはずですが、背が高く、茎が太く、葉も硬く、稲穂もズッシリとしています。

ただ、農家さんに言わせると、コンバインを傷める可能性があるそうです。茎などが硬すぎて。果たして補助金でペイするかどうか???

飼料米
【飼料米】

ワイルドな飼料米の稲穂。

他にも、ヒノヒカリやヒヨクモチなども栽培されていました。

長崎雲仙市愛野のじゃが畑
【長崎雲仙市愛野のじゃが畑】

吾妻町の隣の愛野町では、石積みのじゃがいも畑が広がっていました。綺麗な赤土です。非常に美味しいじゃがいもだそうで、名産になっています。

Google Mapsの衛生写真で田んぼと勘違いして、最初にこちらに向かってしまい、田んぼだと思っていたところが全部じゃが畑で途方に暮れました。その後、にこまるの田んぼのあるところは、親切な農家さんに教えて頂きました。

雲仙市千々石の棚田
【雲仙市の棚田風景】

雲仙には、日本の棚田百選に選ばれた“千々石の棚田”があり、ついでに見に行きました。長崎は傾斜地が多く、そのため棚田が多いと聞いていましたが、今回行ってみると一枚一枚の田んぼが小さく、高速の大村あたりの風景を目にしてから、目がウルウルしてしょうがなかったです。

田んぼが小さいと農作業が大変で、その苦労を偲んで、というわけでウルウルしていたわけでなく、そのあまりの可憐な風景に心惹かれました。まったく現代的な農業にそぐわない形を維持してきたという、歴史的な可憐さも含めてです。

上の写真でも感じて頂けると思うのですが、まるでジオラマの中にいるような緻密な風景。山々は低く、奥行きがあり、空は広く、まるで細心の注意を払って製作された箱庭の中にいるような感覚でした。

かなり撮影してきましたので、後日この模様はアップしたいと思います。いいです。雲仙。

城南区神松寺のわらじやさんで食事(+新米通販告知)

まずはお知らせを。

佐賀県七山産・七山コシヒカリ(26年産新米)と、田主丸の古賀さんの米(産地未検査)のお買い物カゴ設置致しました。皆さま、お待たせ致しました。

七山コシヒカリバナー

田主丸の古賀さんの米バナー

どちらも、直接契約の専業農家さんのお米です。

米価の下落がテレビなどで話題になっておりますが、この2銘柄の価格は、原価も販売価格も変更なしです。逆に、お二人とも新規の販売先が増えているそうで、こちらとしても嬉しい状態です。将来の不安なく仕入れることができますから。

七山コシヒカリは、こちらから購入できます → 

田主丸の古賀さんの米(産地未検査)は、こちらから → 

七山コシヒカリは、玄米1kg570円。
田主丸の古賀さんの米は、玄米1kg615円です。

ちょっと相場より高いと思われるかもしれませんが、こういったお米を使われている飲食店さんもあります。

今回は、田主丸の古賀さんの米をお買い上げ頂いている炉端焼きのお店、「わらじや」さんの写真を掲載しておきます。場所は当店から歩いて数分、神松寺にあります。ドラッグストアコスモスの隣です。

わらじや 神松寺

吟味した素材を使っている、こだわりの炉端焼きのお店です。土曜の夜とあってか、満席状態。お客さんは大人同士でゆっくり会話と食事を楽しまれていました。

わらじや 神松寺

福岡の焼き鳥といえば、この“バラ”という豚肉。わらじやさんのバラは、厚みがあるのでボリュームがあります。

わらじや 神松寺

そしてやっぱり新鮮な魚介類です。他のメニューもそうですが、わらじやさんの刺盛りはハズレだったことがありません。自分が小学生のときから。

わらじや 神松寺

大きめのオクラを丸々天ぷらにしてあったり、

わらじや 神松寺

きびなごの天ぷらも美味しかったですよ。

わらじや 神松寺

大きなバーベキューはガーリックソースで。さっきバラを食べたじゃないの、とは言わないでください。好きなんです。

わらじや 神松寺

しめの海苔茶漬。もちろんお米は、田主丸の古賀さんの米です。どうも次女が気に入ったらしく、半分くらい食べられてしまいました(泣)。

今週の火曜に田主丸で集荷してきたお米は、今日わらじやさんまで配達してきましたので、近日中に以前のお米と切り替わるはずです。

ゆっくり飲んで食べたい方は、ぜひご利用ください。オススメです。

わらじや

【炉端焼き わらじや】
福岡県福岡市城南区神松寺1-22-34
TEL:092-871-6890
定休日:第3水曜
営業時間:17時半~3時まで(ラストオーダー2時半)
2階に大部屋あり

田主丸の古賀さんの米を引き取りに行きました。

昨日は、田主丸の古賀さんの米を引き取りに行きました。

娘二人を連れて行ったので、まずは久留米の浦山公園で遊ばせます。

浦山公園

先週に引き続き2回目の訪問でした。しかしまあ、綺麗なママたちの多いこと。少々ビビリました。

自分が子供のころの親って、こんな感じではなかったですね。。。

中るラーメン 色紙

そのあと、久留米駅のすぐ近くのラーメン屋さんで遅い昼食。麺好き女優の西田尚美さんのサインが飾ってありました。

子どもたちは、1人1杯ずつ頼めば良かったと後悔するほどの食欲旺盛ぶり。チャーハンとご飯も頼んだのに、替え玉2回。あとで聞いたら、やっぱり美味しかったそうです。そうだよね~。おかげで、ボクはあまりラーメンを食べれませんでしたが。。。チャーハンもおいしかったですよ~。

古賀さんの圃場

お米を引き取りに来たので、当然のことながら、先日写真をアップした田んぼは稲刈り済み。「この田んぼのお米がこの米袋に入っているんだよ~」と言ったら、子どもたちが「え~っ!!」って面白がっていました。

さて、ここで重要なお知らせですが、まだお米の等級を決める農産物検査を受けていませんので、新米や品種の表示ができません。昨年もこの時期そうでしたが。。。未検査米として販売致しますので、よろしくお願い致します。

稲刈り → 乾燥調製 → 農産物検査 → 出荷

という形が一般的なんですが、今回は検査が間に合っていませんので、

稲刈り → 乾燥調製 → 出荷

という形になっています。

次回入荷分より、きちんとした表示で販売できると思います。中身は一緒です。

この日の古賀さんは、稲刈り、乾燥調製と一番の繁忙期。お米を引き取って支払いを済ませ、すぐに帰りました。

田主丸の苗木

田主丸は苗木の産地としても有名です。街路樹や庭木の小さいのが、たくさん植わっています。かわいいなぁと心を癒されながら、巨峰狩りに向かいます。田主丸は巨峰の名産地です。

巨峰狩り

出田緑果園さんでぶどう狩り。美味しい巨峰の見分け方を教えて頂き、収穫しました。子どもたちのすばしっこさ。お父さんは巨峰にぶつからないように、やや中腰で追いかけます。

幸せそうなブタ

ぶどう園の隣に私設の動物園があり、ブタもいました。

幸せそうなブタ

お~、よう寝とる。

幸せそうなブタ

幸せそうだな~と、ホッコリ。こんなに幸せなブタは、世界中を探してもそんなにいないだろうな~と思いました。

田主丸の古賀さんの新米(26年産) 25日より販売開始の予定です。

おまたせ致しました。田主丸の古賀さんの新米(26年産)は、今週の25日(木)からとなります。

明日23日に引き取りにいきます。24日に精米して試食してからの販売になります。

耳納連山

古賀さんの米は、福岡県久留米市田主丸の耳納連山の麓で栽培されています。耳納山からの水が豊富に流れてきて、田んぼを潤し、その後筑後川へと流れて行きます。

耳納連山の裏側は、玉露の生産地として有名な八女(やめ)になります。

2014-09-14 田主丸の空

9月14日に訪れたのですが、この日も穏やかな天気で、田主丸の緩やかな空気感を満喫できました。

田主丸は巨峰の産地として、また柿や柑橘苗木の産地としても有名です。

2014-09-14No(0152)

古賀さんの米の圃場(ほじょう)。

田主丸の古賀さん

田主丸の古賀さん夫婦です。

田主丸の古賀さんの米

稲の生育状況は良かったです。

今年は日照不足で多雨だったため、いもち病などの菌類の病気がニュースになるほどでしたが、有機肥料(油かす)のみでの生産が功を奏し、稲が元気に育っていました。古賀さん曰く、下手に肥料をあげないほうが、良い年だったそうです。

いもち病の雑草

実際、田んぼの周辺の畦道に生えた雑草は、いもち病になっていました。葉に黒い点状の斑点ができています。いもち病の病原菌は各地に蔓延してますが、この病気が田んぼの中にまで拡大するかどうかは、栽培者の技術次第です。

もちろん、殺菌のために消毒剤を振りまいてもいいのですが、古賀さんのお米は、農薬を使わずに育てる方法。収穫量は上がりませんが、稲をたくましく育てていますので、病気に強いのです。畦近くの稲穂は、少しいもち病の被害を受けた葉もありましたが、問題のないレベルでした。実際に見に行くことは必要ですね。言葉だけでは不安になるばかりです。

田主丸の古賀さんの米 2014年

というわけで、元気に育っていました。今はもう刈り取られ、乾燥して保管されているでしょう。

産地をここ数週間のあいだに何箇所か周りましたが、今年は田んぼごとの差が激しい年のようです。生産者の技術のレベルの差が容赦なく差をつけていて、素人目にもあからさまです。今年は仕入れが難しそうです。

 

お野菜の産直市のお知らせ 2014年9月

まいど!先日の連休は産地巡りでした。合計4箇所。快晴でタイミングも良くテンションがあがったせいでしょうか、フォルダを見たら撮影枚数が合計で1800枚以上。。。

画像の取捨選別に編集作業にと、地味に忙しい数日間でした。

いよいよ今週の土曜日は、毎月恒例のお野菜の産直市です。まずはそのお知らせです。

産直市 2014年9月

今月もたくさんのお野菜を入荷致します。相知町の無添加の手作り味噌も入荷します。最近人気が本格化してしまい、品切れの日が続き申し訳ありませんでした。

愛ゆうせんの日 2014年9月

商店街でも各店サービスを実施致します!手作りの和菓子、それに手作りのお漬物、こういったものがまだ手に入ります。これから益々貴重になるでしょう。長く営業を続けて頂きたいです。

当店も、米屋のなかでは少し特殊な部類ですね。がんばって営業していきます。

毎月20日のお野菜は佐賀県唐津市相知町の産直野菜ですが、この間の連休に、この相知町にも行ってきました。数銘柄のお米の取り扱いがあり、田んぼの様子を見に行きました。

あまりにも天候が良く、日照不足のニュースとは裏腹に、お米の実りもよいことから、普段は行かない蕨野(わらびの)の棚田へ行ってみました。相知町の奥のほうにあります。

現役の棚田の中では、日本一の高さの石垣のある棚田で、その外観はまるで要塞のようです。もちろん日本の棚田百選に選ばれています。

天気といい、稲穂の充実具合といい、撮影日和でした。ついつい長居して、たくさん写真を撮りました。掲載枚数が多いのでギャラリーにまとめています。お暇なときにクリックしてご覧ください。

山から流れる山水を利用して栽培されています。減農薬減化学肥料の特別栽培米です。栽培品種は佐賀県だけで栽培されている「夢しずく」。夢しずくの美味しいものは、本当に美味しく、自分の中では毎日食べたい品種ナンバーワンです。

この蕨野の棚田の夢しずくは、残念ながら当店では取り扱っておりません。唐津の産直所などで販売しているようです。稲の様子を見た感じ、なかなか良さそうでした。26年産が販売してあったら買ってみたいと思います(当店では同じ相知町の「逢地の里の米夢しずく」を販売しています。こだわり農法のもの)。

さて、もうひとつお知らせがあるのですが、福井県のご飯キャラバン(キッチンカー)が明日、福岡県北九州市のイオン戸畑店にやって来るそうです。キャラバンの目的はコシヒカリの魅力を伝えること。

福井県はコシヒカリを産んだ農業試験場があり、その後新潟で本格的に栽培が始まった経緯があります。キャラバンは47都道府県全て周るということです。米業界の激動期のまっただ中、こういう企画は意味がありますね。きっと。

というのも、スーパーや量販店の食料品の中で、米の売り場って非常に地味でわくわく感のないイメージなのですが、こういったキッチンカーで試食して周れば、そういったイメージを打破できるのでは。消費の一番の敵は「不信感」ということもありますし、試食してみたら美味しくて、購入して家で炊いたらまた美味しいという流れは、やっぱり楽しいものです。

詳しくは下記URLを参考にしてください。

http://fukui-gohan.jp/

そうそうコシヒカリの話題ついでにお知らせをもうひとつ。前々回エントリーで産地の様子を紹介した佐賀県七山産・七山コシヒカリ入荷致しました。試食をしましたが、上々です。より正確にいえば、美味しいです。ランクの高いお米の味がわかりやすく出ていましたね。販売は明日から、ネット販売も近日中には開始致します。

 

営業カレンダー 2014年10月

少々告知が遅れてしまいましたが、来月10月の営業カレンダーです。

配布用カレンダー 2014年10

10月6日にお餅の販売を致します。ご予約頂けると確実です。

LINEも開設しました。QRコードもしくは

@yabe-kome.st

とID検索してみてください。

不慣れですので、少々恥ずかしい思いをしそうですが、まずはトライ。&トライ。おそらくメルマガのような性格で使っていくと思います。新米情報や見切り品の告知、その他諸々を予定しています。

今回はコラム付きです。毎月掲載していく予定です。

午後のメンテナンスは10月28日の予定です。2台あるうちの1台の精米機のメンテナンスをします。そのためご注文からお引き渡しまで、少し時間がかかるかもしれません。ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、美味しい精米状態を保つために必要な作業ですので、予めご了承お願い致します。

 

七山コシヒカリの田んぼへ行ってきました。

先日の日曜日は、佐賀県唐津市の七山まで行ってきました。
七山コシヒカリの田んぼの見学です。

七山コシヒカリの圃場

手前が田んぼで、奥には樫原湿原そばの喫茶店「湖守屋」さんがあります。ここで標高600メートルくらいです。

七山コシヒカリの圃場

今夏の北部九州は日照不足のうえの多雨でしたから、心配していました。ところがこの日から今日まで晴天続き、なんとか収穫時期に間に合ったようです。

これだけ日光を浴びれば、かなり状況が変わってくるでしょう。ギリギリセーフ?

七山コシヒカリの圃場

晴天が続いたので、葉の色ももう少し濃くなっているでしょう。しかしまあ、綺麗な田んぼです。

七山コシヒカリの圃場

天候不順な夏でしたが、生産者が石川さんでしたので、そこまで心配しておりませんでした。倒伏も見られなく、いい具合です(一部はどうもイノシシのようです)。

七山コシヒカリの圃場

七山コシヒカリは、JAとは独立して生産販売されているのですが、年々引き合いが増えているようで、石川さん曰く「田んぼが足りない」という状況です。

今年7月に発売された「ミシュランガイド福岡・佐賀 2014 特別版」でも、七山コシヒカリの取引先のお寿司屋さんが紹介されたそうです。責任重大じゃないですか。

七山コシヒカリの圃場

久々の晴天で、他の植物たちも、いきいきとしていました。ちなみにこの田圃から数十歩の樫原湿原は、「佐賀県自然環境保全地域特別地域」に指定されています。というよりも、この写真に写っている一帯が指定されています。そうじゃないと、野生植物や昆虫は保護できませんから。勝手に植物採集してはいけません。

七山コシヒカリの圃場

ここから山を降りると、日本の滝百選に選ばれた「観音の滝」があり、さらに降りると「鳴神温泉ななの湯」があります。いわゆる美肌の湯といわれる、ぬるぬるした温泉です。また、近くに道の駅があり、そのそばの川では、川遊びができます。

この日は、そこに妻と子供を置いてきましたから、そちらで合流して温泉入って帰宅しました。温泉まで福岡の福重ジャンクションから有料道路を使って1時間くらい。左折が1回、右折が1回、あとは道なりという恐ろしいくらいの好アクセス。温泉からは車で30分くらいで樫原湿原まで登れます。こちらも道なり。

帰りは妻が運転してくれたので、非常に楽でした。数年前に比べると随分と行きやすくなりました。そうそう新米は、今週稲刈り、その後検査を受けて、9月下旬ごろに入荷の予定です。

中秋の名月とスーパームーン

昨日一昨日の月の写真です。前回は望遠レンズで楽しみましたが、今回は広角と標準レンズです。

広角は、お手軽にスマホです。

2014年9月8日 中秋の名月
【中秋の名月 2014年9月8日】

2014年9月9日 スーパームーン
【友泉亭公園とスーパームーン】

上の2枚の画像は、スマホで撮影しました。スーパームーンは充分に明るいので、景色と一緒に広角側で撮影しても存在感があることに気が付きました。

スーパームーン 2014年9月9日
【街灯とスーパームーン】

DSC09786_filtered
【笹丘ダイエーとスーパームーン】

ものすごいローカルな写真ですが、お店の近くのダイエーとスーパームーンです。こちらは一眼レフの標準レンズ。子供と散歩がてら撮影に行きました。

というわけで、スーパームーンは景色と一緒に撮影すると、面白く撮影できるのでは?と気づきました。ロケーションが勝負ですね。観覧車などと一緒に撮影しても面白いのでは。

※ 夜間の撮影ですので、撮影した画像はノイズが、かなり乗ってしまいました。ですから、あとからノイズ除去の補正をかけています。スマホはそれでもノイズが目立っています。

インクジェットプリンタの新しい展開

今回のエントリーは、インクジェットプリンタの話題です。当店では常時3台のインクジェットプリンタを使用しています。先日、A3プリンタが壊れましたので、買い換えました。3台あると、1年に1台は壊れます。買い換えるごとに、どの機種にしようか調べますから、自然とプリンタ事情に詳しくなっていくのです。

今までのインクジェットプリンタの弱点は、本体は安いけどインク代が高い、そしてすぐに本体が壊れるということでしたが、そういった問題が解決されていく方向性が見えてきました。そして、メーカー間では新しい競争が始まっているようです。

PX-1700F EPSON

今回購入したエプソンのPX-1700Fです。A3印刷対応。FAX対応。A3までスキャンできます。でも、購入した動機は、全色顔料インク、インク代が安価、本体の耐久性がそこそこあることの3点です。

顔料インクは耐水性があるため、印刷物が水に濡れても滲みません。耐光性もあるので、店内ポップも色褪せが非常に少ないのです。レーザープリンタも考えましたが、やはり色の階調性が不満で、レーザー特有のベタッとしたのっぺり感が、当店のような風景写真をシールにして米袋に貼っている用途には不向きです。

印刷コストは、A4カラーで7.3円、モノクロで2.5円です。A3プリンタは、筐体が大きいので、そのぶんインクカートリッジを大きくできます。インクカートリッジの容量が大きくなれば、結果としてインク代が安くなります。

本体の耐久性は、6万枚まで印刷できるとのこと。以前使っていた同メーカーのA3プリンタで、1.6万枚でした。いまの使い方であれば、3年くらいは買い替えなくて良い計算になります。以前のプリンターが2万2000円くらい。今回は3万3000円くらい。耐久性は3倍以上ありますから、充分お釣りが来ます。

いまのところ耐久性を公表しているメーカーはエプソンくらいです(ビジネスモデルのみ)。全色顔料インクもエプソンのみで、ここ2~3年はエプソンばかり買っています。以前はキヤノンのプリンターに惚れていたのですが、いつの間にか、当店のインクジェットは3台ともエプソンになりました。キヤノンには“光沢ゴールド”という、比較的安価で良い写真用紙があるので捨てがたいのですが。。。でもまあ、仕事には全色顔料インクでしょう、やはり。

PX-105 EPSON

こちらは去年の8月に購入したエプソンインクジェットプリンタPX-105 。ビジネスプリンタでは一番安いモデルです。6,000円くらいでした。A4まで印刷可能。もちろん全色顔料インクです。

インク代はA4カラーで13.1円。モノクロで4.3円です。上記のA3プリンタのA4カラー7.3円、モノクロ2.5円と比べると、やはり少々割高で、インクカートリッジの容量のなさが如実にでています。

耐久性能は5万枚です。ちゃんと問題なく購入から1年を過ぎました。普通仕事で使うインクジェットプリンタは1年で壊れることも覚悟して購入するのが常識でしたが、そういった常識も覆りつつあります。

というわけで、ビジネスプリンタは性能面でいえば、エプソンの一人勝ち状態です。今現在。

ところが、調べたところ今年の10月からキヤノンがこの分野に新商品を投入してくるようです。いままではブラックインクだけ顔料、あとの色は染料インクというモデルでしたが、オール顔料インクのビジネスモデルが、ついに販売されます。

http://cweb.canon.jp/maxify/index.html
【キヤノン ビジネスプリンタMAXIFYのサイト】

A4カラー印刷6.1円、モノクロ1.8円と、かなり努力のあとが見て取れます。

というわけで、どうもプリンタも新しい競争の時代になったようです。プリンタ本体の多機能さと安価さを売りにした時代から、大容量インクカートリッジを売りにした競争へと変化していっています。

仕事であれば毎日プリンタを使用しますので、インクジェットの欠点である長期間未使用が原因のインクノズルの詰まりも発生しないでしょうし、なによりインクジェットの画質の良さがレーザーよりも魅力的です。

デジカメの世界では、コンパクトデジカメの小型化と並行して高画素化が競われましたが、スペック重視に傾き過ぎて反対に画質が荒れてしまいました。数年前からコンパクトデジカメの高級機の分野で、パナソニックとキヤノンが、そこそこの画素数にあえて抑えて、そのぶん綺麗に撮れるカメラという競争を始めて、今では画素数ではなく撮像素子というセンサーサイズの大きさを競う流れになっています。コンパクトデジカメの高級機の分野でです。そして、ごく一般的なコンパクトデジカメは、すでにシェアをスマホに奪われています。

プリンタの世界も、デジカメで撮影した画像を年賀状や写真に印刷する目的とした多機能低価格プリンタは、徐々にSNSのサービスなどに飲み込まれているのでは。写真はLINEで送ったほうが、手っ取り早いですから。

そういった状況であれば、ビジネス用インクジェットプリンタが進化して競争していく方向性は悪くないですし、どんどん進めていってもらいたいです。ランニングコストがどれだけ安いかの競争の時代ですね。

EP-804A EPSON

お店にはもう一台プリンタがありまして、こちらは写真用です。写真用紙に印刷するには、顔料インクよりも染料インクのほうが綺麗です。インクカートリッジも6色ありますので、非常に色味が良く惚れました。全色顔料インクの写真用プリンタも販売されているのですが、そちらは非常に高価です。

インクノズルを詰まらせないように、通常の文書もこちらで印刷して、定期使用を心がけています。

というわけで、お店で使っているのはエプソンばかり、なんとなく寂しい。キヤノン頑張って欲しいなぁと思っていましたら、閃きました。スマホで撮影して加工した画像って、キヤノンだけが販売しているあのプリンタに非常に向いているのでは。。。

SELPHY CP740 CANON

家で眠っていたSELPHY CP740。インクリボンを熱によって転写させる昇華型プリンタです。インクジェットのようなドット印刷ではないため滑らかな印刷具合になります。

数年前までオール顔料インクのインクジェットプリンタなど存在せず、耐水性や耐光性を考えた場合は、この昇華型プリンタも選択肢のひとつでした。買った当時は、よく使っていたのですが、インクジェットプリンタで印刷したものと比べると発色が地味でパッとしません。暗めのアート系の写真ならカッコよく印刷できるのですが。。。そして、そのうち使わなくなりました。

浜野浦の棚田 2014年8月17日

でも今はスマホ全盛期。上の画像のように、スマホで撮影した写真を、こういった感じに味わい深く加工するやり方が、流行っています。トイカメラ風といいますか、ちょいと懐かしい感じにすぐに加工できます。

こういった質感の写真って、インクジェットプリンタで印刷すると雰囲気がなかなか出ないのですが、この昇華型プリンタ、SELPHYで印刷すると。。。

SELPHYで印刷

ぬおー!!めちゃカッコイイ!!

スマホの画質の粗さやボヤッと感が、味になっている!!

というわけで、スゴイ発見をしました。現在のSELPHYの最新モデルでは、iPhoneやiPadからWi-Fiで印刷できるそうです。

http://cweb.canon.jp/cpp/lineup/cp910/index.html

SELPHYはインクリボンと専用用紙のセット販売ですので、L版サイズとポストカードサイズの2種類しか販売されていません。今年は、残暑お見舞いのお返しを書くのも遅れましたし、これはお店専用のポストカードを作ってストックしててもいいかもしれません。ちなみにポストカードサイズの専用紙は、裏がほんとにポストカードになっています。

携帯できるサイズのプリンタですので、旅行先で印刷して家族や友人にメッセージを添えて送ることもできますね。これはキヤノンさん、このプリンタをいっちょ育ててみては。世界的にはAndroidユーザーのほうが多いので、対応させたモデルの販売を希望します。

訂正:SELPHYの最新機種はAndroidも対応していました(汗)。