月別アーカイブ: 2017年10月

米の保管や包装について(毎月配布のチラシのコラムより)

先日アップした営業カレンダーの裏面のコラムから。

【家庭内最強の保存容器は?(ホーローとガラスは除く)】

お米の保存方法は「ペットボトル+冷蔵庫」の組合せが、手軽さもあり一番良いと言われています。

ペットボトルの素材は、ポリエチレンテレフタレート(略してPET)という比較的酸素ガスバリア性に優れた素材ですから、中の食品の劣化(厳密にいえば酸化)を防いでくれます。

似たような素材でPE(ポリエチレン)の袋や容器もありますけど、こちらはバリア性が低く酸化を防ぎません(湿気や乾燥を防ぐ水蒸気バリア性は両者とも充分あり、容器として幅広く使用されています)。

これはサランラップと安価なポリエチレン製ラップにも通じる話しで、サランラップの素材はペットボトルよりもさらに酸化から中身を守ります。

マヨネーズの容器に使われる素材になるとさらに強力なバリア性で、あの容器と同水準の酸素ガスバリア性を出すためには、ポリエチレンで作った場合、37センチ厚にしないといけないそうです。ミリじゃありませんよ~。

【お米の保存の方法やパッケージの工夫のお話し】

食品の保存に関しては、「光、温度、酸化(酸素ガスバリア)、湿気・乾燥(水蒸気バリア)、虫の発生」の5つが重要です。

前号では、ペットボトルの優れた性能を紹介しました。しかし、そのペットボトルも「光」「温度」を防ぐことはできませんから、「ペットボトル(酸素ガスバリア・水蒸気バリア)+冷蔵庫(光、温度)」の組合せが非常に効果的になります。

じつは今年はアフリカに白米を出荷致しました。現地でしばらくお仕事をされる方のご注文で、船便での輸送。到着まで1ヶ月以上かかります。このときは、「アルミ蒸着米袋(無孔)+二酸化炭素充填方式真空パック」の組合せで対応しました。

光、外部温度、酸化、湿気乾燥、虫の発生を抑えてくれます。普段、皆様にお届けしている米袋は、空気穴のあいたポリ袋ですが、あれはあれで精米時の熱や湿気を外に逃がしてくれます。包装容器も使いどころでの使い方次第です。

以上、10月号と11月より抜粋しました。

付け加えることは、「ペットボトル+冷蔵庫」の組合せの場合、庫内にある冷気の吹き出しファンの直近に置いてしまうと凍ってしまうケースがありますので注意してくださいね、ということです。これは他のプラスチック容器やビニール容器でも同じです。

ですから冷気がゆるい野菜室に入れるのもアリです。

それと玄米の場合は完全に種子ですので、光に予想以上に反応して劣化が進みます。その点も、お気をつけてください。

営業カレンダー 2017年10月版と2017年11月版のお知らせ

営業カレンダーの11月版ができましたので、アップしようとしたところ、今月のぶんがまだ公開されていないことに気づき焦っている五つ星お米マイスター中島です。

とりあえず、10月版を先に。

明後日28日は臨時休業日です。ご迷惑をおかけいたします。

裏面コラムを相変わらず人気です。ありがとうございます。

次は11月版を。

11月は暦通りに営業致します。

10月版と11月版の裏面コラムは、お米の保存方法やパッケージの意味について書きました。

次回のエントリーでは、読みやすいように画像ではなくテキストの形でアップする予定です。

「サワダデース」(KBC)の「新米が美味い!ごはんに合う絶品お取り寄せ」特集のご視聴ありがとうございました。

本日、KBCの番組「サワダデース」に出演したところ、思わぬくらいの反響がありました。

ネット検索で探されている方に便利なように、ブログでも今回紹介させて頂きます。

番組内で使われたお米は七山コシヒカリ、佐賀県唐津市七山のお米です。

田んぼはこういった感じです。倒れやすいと言われるコシヒカリですが、七山でバタバタと倒れている風景は記憶にありません。

毎年良いお米なのですが、今年は特に良いです。

日本の滝百選の「観音の滝」、「ななの湯」といった温泉施設、産直所「鳴神の庄」、そして「樫原湿原」。美しい景色が堪能できる一帯です。

もちろん田んぼの風景も美しく、各地域のいろいろな圃場を見て回ったボクも5本の指といわず3本くらいの1本に入る、そんな美しい田園風景が広がっています。

鳴神の庄やななの湯の付近には公園と、川遊びのできる川があります。夏場は子連れでも楽しめます。水は強烈に冷たいのでご注意を。冬場は雪に閉ざされます。

付近の富士町や天川あたりも、全体的に良いお米が取れていると思います。ただ、生産者さんによるのと、精米技術でも味はかなり変わりますので、その点はご注意ください。弊店は良いお米を仕入れて、美味しい白米に仕上げる、それだけで営業しています。

じつは今日も七山の石川農園さんから玄米を入荷しました。お土産のトマトも頂きました。こちらは毎月20日恒例の野菜の産直市でも人気のトマトです。

【屋部商店】

福岡県福岡市城南区友丘2丁目2-45 丸昌ビル1F

電話 (092)871-3397
FAX (092)871-3370

URL:http://kome.st/

五つ星お米マイスター 中島拓海