月別アーカイブ: 2015年11月

子どもたちの学校のプリントをスマホで整理する。

普段は見ないのですけども、先月、お店のサイト・ブログのアクセス状況や、よく使われている検索ワードなどを調べました。Googleの検索窓から、どのような検索ワードを使って弊店のサイトまでお越しになっているか?そういったことが分かります。

実に意外だったのは、検索ワード1位が「フラフープ 比較」ということだったこと。

あの、米屋なんですけども・・・。

どうやらこのブログのこのページが大人気らしいんです。GoogleとYahoo!で堂々の検索第一位でした。

2番目に多かったのは、「精米 種類」という検索ワードでした。こちらもGoogle、Yahoo!共に検索第一位。

これはお米屋さんらしいワードで、今年通販サイトをプチリニューアルした成果です(ページはコチラ)。ただ、分づきなどは各店で違いがあって(じつは白米もそうなんですけど、白米は見た目ではわかりづらい)、ご覧になった方が弊店の基準をそのまま他店に当てはめていないか、ちょっと心配にはなります。

3番目は「新潟103号」。来年本格デビューの新潟の新品種「新之助」の試食レビューです。

こっちもわりと責任重大な話題です(ページはコチラ)。うちもデビュー時に入荷できればいいのですけど、どうなんでしょうか?きっちり美味しく仕上げますけどね。

といったわけで、商品の説明や産地の情報よりも、やっぱり疑問などを解決できる便利な情報が人気が高いという結果でした。

そういったわけで、今回は「子どもたちの学校のプリントをスマホで整理する」という「How Toもの」の話題を選んでみました。

うちもそうなんですが、子どもたちが学校や保育園、幼稚園でもらってくるプリントの整理、大変です。子供が成長するにつれ、量はどんどんこれから増えるでしょう。二人目の子供が学校に行きだしたら、さらに増えるでしょうし、けっこう今の時点でプレッシャーを感じています。

こういった書類は、仕事先であればスキャンしてPDFなどのデジタルファイルで保管するのが手っ取り早いのですが、なにぶんスキャナもパソコンもないというご家庭も多いでしょう。家庭用プリンタのスキャナは動作が遅いですし。

しかし、じつはスマホで撮影した写真を、PDFファイルに変換して、なおかつ文書の文字が読みやすいように加工してくれるアプリがあるのです。最近知りました。ああ便利。

ちなみに文書を普通にスマホで撮影するとこんな感じです。ファイル形式はもちろんJPEG。

IMG_20151121_193556

スキャン撮影機能でPDFファイルにすると

スキャン_20151118-2353

自動でこんな感じになります。平面的かつコントラストが強くて文字がくっきりしています(上の画像はPDFをさらにJPEG化してます。そうしないと比較できないので。それと両方の画像ともブログ用に縮小しています)。

元のPDFのファイルサイズはJPEGの半分くらいですね。PDFが約0.7MBで、JPEGが1.3MBです。

アンドロイドユーザーなので、Google Driveというアプリを使っています。おむすび型(?)のアイコンが目印。

googledrive

米屋だとおむすび型に見えます。

本来はいろいろな形式のファイルをクラウドにあげて保管するソフトですが、便利な機能がついていたものです。

15GBまで無料で保管できますから、単純にさっきのPDFファイルの重さでいうと、11,538ファイルは保管できます。充分です。足りなければ有料で100GBコースや1TBコースもありますし、グーグルアカウントをもうひとつ別に作って管理してもいいでしょう。例えば夫婦共通で使うための専用アカウントを追加で作るのです。そうすれば学校行事などのプリントを自然に共有できます。

スキャン撮影の仕方は、ファイルを足すボタン(画面右下に現れる赤丸に白十字のボタン)を押して、撮影メニューから「スキャン」を選ぶとできます。

さて、iPhoneの場合はというと、上記のGoogle Driveを使ってもいいのですが、優れた有料ソフトもあるようで、

Readdle「Scanner Pro – 書類やレシートをPDF化」

といったものがあります。

また、学校や園からのプリントを整理することに特化したアプリもあって、

nifty「おたよりBOX – 写真で子供のプリント整理」

というアプリもあります。こちらはAndroidiPhone、どちらもありますね。

クラウドにバックアップするという面ではGoogle Driveの勝ちですが、他のスキャンアプリを使っても、データをGoogle Driveにアップロードすればバックアップできますから、手間暇の問題でしょうね。バックアップを手動でするのが面倒か?それともファイルを整理していくことが面倒か?

明日からの連休を利用して、いろいろと試してみたいと思います。

※いろいろ試した結果、「おたよりBOX」はセキュリティソフトで「中程度の危険性」判断が出たため、気になる方は使用をしないほうが良いという結果になりました(アプリの特性上やむを得ないかもしれませんが)。

フォルダ分けとスキャン機能を完備したEvernoteが一番使いやすいのでは?というのが今の結論です。ビジネス向けのアプリですからセキュリティもしっかりしています。

それと、明後日の勤労感謝の日なのですが、宮中行事のなかでも最も重要な行事のひとつである新嘗祭に、今年は伊万里の「深山夢しずく」が献上されております。毎年、努力している産地や篤農家のお米が献穀される枠があり、そのなかのひとつです。

過去にも佐賀米は私が知っているだけで、「七夕コシヒカリ」「天川コシヒカリ」が新嘗祭に献上されています。

2015-09-13No(0030)

2015-09-13No(0145)

2015-09-13No(0194)

2015-09-13No(0179)

2015-09-13No(0077)

佐賀県伊万里の棚田地帯です。綺麗な湧水が湧いていて、田畑を潤していました。

2015-09-13No(0226)

今年は2度ほど訪れたのですが、そのたびに棚田の縁で作業している草刈機を持ったおばあちゃんを見ました。大変です。減農薬で育ててますから、除草剤や殺虫剤の使用を抑えるためなのです(田んぼの周りの草は害虫の住処になるので、除草剤や殺虫剤を使用するか草を刈るかしないといけません)。

2015-06-21No(0071)

とても綺麗な場所で、心を込めて作られたお米です。もちろん、品質を高水準に一定化させるために、色々な分析結果をもとに栽培されています。

伊万里・深山夢しずくはコチラで購入できます。在庫無くなり次第販売終了です。→ 

産直お野菜の日 2015年11月

明日は産直お野菜の日です。

DSC02121

充実のラインナップです。

愛ゆうせんの日 2015年11月

商店街加盟店も各店サービス致します!

豚バラ肉と大根の煮物 2015年11月

大根

豚バラ肉

明日は「豚バラ肉と大根の煮物」も販売致します。ごろごろごろごろした材料を使ったガッツリ系のお惣菜です。ワンパック350円です。出来上がりが楽しみ。

他にも、「手作り漬け物」「原田の玉子」「荒木の豆腐」「米粉パン」など取り揃えております。

お店の内装 コメ箱

お店の玄米を入れる箱も改装中です。「本当は改装しました」と書きたいのですが、間に合っていません。トホホ。

H28 お餅注文書

H28 餅の注文書ウラ

とはいえ、お餅の注文書は昨晩製作しましたので、間に合いました。ホッ。

明日はご来店頂いたお客様に、搗きたて小餅を2つプレゼント致します!

 

営業カレンダー 2015年12月号

結局のところ、例の肥料の偽装事件は、弊店で販売している「秋田県鹿角産・淡雪こまち」にも余波が及び、「減農薬減化学肥料の特別栽培米」から「慣行栽培」へと表示を変えて販売することになりました(慣行栽培というのは、減農薬などの表示をするための申請をしなくていい普通の栽培方法のことです)。

秋田だけでなく青森、岩手、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、山梨、長野の11県に被害は広がっていますから、悔しい思いをした方は多いでしょう。自分もその中の1人となってしまいましたが・・・。

ただ、「減農薬減化学肥料・特別栽培米」の表示ができなくなったということイコール、安全性に問題があるというわけでなく、「減農薬(農薬5割減)」であること に間違いはありません。使われているはずの有機肥料が偽装されていたため「農薬・化学肥料5割減」という規格から脱落してしまったという状況です。

淡雪こまちを購入されていたお客様には大変申し訳ない事態ですが、安全面での評価は影響がありませんのでご安心ください(ただ、偽装がなくキチンと施肥の管理が行き届いていれば、もっと美味しくなったのでは?という無念さはあります)。

さて、今回のブログは、12月の営業カレンダーの話題です。

配布用カレンダー 2015年12月

12月は「ご注文のお米、勝手に1割増量キャンペーン」があります。店頭・配達・通販のお客様が対象です!

配布用カレンダー(ウラ) 2015年12月

裏面は新米の価格表です。価格表と言っていいのかどうか、もう意味が分からないほどの会心の出来栄え。

お店のスタッフには難解じゃないかと不評でしたし、自分も不安だったのですが、今のところお客さんの反応はなかなか良く、楽しそうな表情でご覧になっていることが多く、印象的でした。

 

淡雪こまちのネット販売はしばらく中止です。

追記:偽装肥料の使用された範囲は、秋田だけでなく青森、岩手、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、山梨、長野の11県に広がっております(2015年11月10日)。

新米の試食ラッシュで、てんてこ舞いになっています。

最近試食したのは「さがびより」「逢地さがびより」「天川コシヒカリ」「高度クリーンななつぼし」です。

「さがびより」だけが「本来のさがびよりらしさ」が薄れている感じで、「高度クリーンななつぼし」は良、「逢地さがびより」「天川コシヒカリ」はバッチリオススメといったところでした。

秋田県の「淡雪こまち」の新米も待たれるところですが、例の「肥料の偽装事件」がJA全農あきたを襲っていまして、入荷が遅れそうです。そして昨年穫れた26年産も出荷停止中という厳しい状況です。

有機肥料の成分と化成肥料の成分の割合が違っていたという事件ですので、減農薬減化学肥料栽培(特別栽培米)の表示をしなければ問題はないのですが、一部の卸や大手はJA全農あきたへ全量返品などをしているところもあるらしく、かなり厳しい対応がなされているようです。

有機肥料と化成肥料の違いというと、一般的には「安全性の違い」という認識でしょうけども、生産現場では「即効性があるかないか」という認識も強いと思います(即効性があるのは化成肥料です)。

問題の肥料を使っていた生産者の中には、「有機肥料の成分が多いわりには良く効く肥料だな~」と感じていた方も多いのではと勝手に想像しています。記者会見でもあったように、ペレット状の製品にし易い面や、購入者の良く効くという実感というプラス面が、偽装を止めれなかった原因だったのでしょう。憶測ですけど。

ただ化成肥料には負の側面がありまして、施肥のタイミングや量を間違うと、時として効き過ぎるという問題があります。作物がひょろっと伸びてしまう。そのため茎葉の部分が柔らかくなり、病気や害虫への耐性が弱くなる。収穫量は増えるけど・・・という問題です。

突飛な喩え話で恐縮ですが、作物にとっての栄養源である肥料を人の食品に当てはめると、化成肥料は「スポーツドリンク」、有機肥料は「お味噌汁」、というのがボクの勝手なイメージです。

「スポーツドリンク」は栄養価が高く体内への吸収を早めるための工夫があり、即効性があります。お味噌汁は有機肥料と同じように発酵していて、栄養価も高く、飲み続けていくことで腸内環境を整えていく作用もあります。

滋養を考えると「お味噌汁」をベースにしたほうが良いのですが、短期間では飲み続けて体に良かったのかどうかわからない。また、咄嗟の危機的状況、例えば連日の猛暑で人でいう熱中症みたいなときに「お味噌汁」を与えるか「スポーツドリンク」を与えるか?という、そういうシチュエーションもありえます(普通はスポーツドリンク一択ですが、頑強で胃腸の強い人なら、場合によってはお味噌汁のほうが元気になるかもしれません)。

人が胃腸で細菌の力を借りて消化吸収をしているように、植物にとっての土壌はそういった側面があります。

この偽装事件で一番可哀想だなと思うのは真面目な生産者。篤農家たちの今までの栽培データや日々の実感といったものが無になることです。「お味噌汁」を与えていたと思っていたのに、「スポーツドリンク」だったわけですから。これはひどい裏切り行為です。

そういった数年間の栽培実績がガラガラと崩れてしまうと、これから先も影響がありそうです。影響は表に現れにくいでしょうけども、県全体のマイナスとしては、けっこう深刻なダメージではないかと思います。

さらに惜しいことは、昨年や今年のような、ちょっと涼しめの夏という気候だと、化成肥料の負の側面が出やすく、そういった面でも非常に迷惑を被っている方がいるのではということです。

(冒頭の試食結果も「さがびより」だけが通常の栽培方法の規格(慣行栽培)で、残りの銘柄は減農薬減化学肥料栽培の特別栽培米です。もちろん、特別栽培米+ブランド化された銘柄ですから栽培管理の徹底という面でも差があります。また慣行栽培でも今年の佐賀ヒノヒカリは非常に出来が良いそうで、一概には言えません。そこがまた面白いところです)

今回の事件の良い面としては、全農のチェックが機能しているところや、業界全体で出荷停止や全量返品など厳しい対応がとられていることでしょうか。量が量だけに大事(おおごと)になっています。

弊店で唯一販売している秋田米「淡雪こまち」は、いまのところ偽装肥料は使われていなかったという案内が来ていますが、調査は続いており、全てが確定するまでは卸元は出荷停止措置の考え。そのため当店の在庫は、店頭在庫しかありません。ネット通販は中止していて、店頭は特別栽培米の表示は消しているという状況です(追記2:その後の調査により、残念ながら当該偽装肥料が使われおりました。26年産と27年産は慣行栽培として販売することに決まりました)

早く調査が終わって、もとのように販売していけたらなと、心から願っています。

逢地さがびより 2015年9月13日

今年は天候不良に悩まされ、穂いもち病やら何やらの懸念がありましたが、力強く育っていた2015年9月13日の「逢地さがびより」の姿。