今回もしつこく宮崎の話題です。
できるだけ手短に。
今年の年始の宮崎日日新聞は、クラウドファンディングサイトの「FAAVO(ファーボ)宮崎」の話題が連日掲載されていました(クラウドファンディングサイトというのは、ネット上で出資を募るサイトのことで、集まった出資金はイベントやプロジェクトの活動資金に使われます)。
たとえば、ボクが読んだ誌面で取り上げられていたのは、日南市の飫肥(おび)杉の製品を、ニューヨークで開催されるギフトショーに出展するというプロジェクトでした。販路拡大が目的です。
出資者には、出資額によってそれぞれ特典がついていて、ふるさと納税の民間版といえばイメージしやすいかも。ふるさと納税と違うのは、各プロジェクトごとに出資できるという点です。興味が湧いたり、応援したいなと思ったプロジェクトやイベントに、個別で出資できます。
この飫肥杉のプロジェクトで集まった資金は、3,250,000円(当初の目標金額は2,500,000円。もうすでに募集を打ち切っています)。
飫肥といえば、小村寿太郎の出身地。小村寿太郎は、日英同盟(お店の名前じゃないですよ)に功があり、その後ポーツマス条約や、幕末以来の不平等条約のひとつである関税自主権の回復を成し遂げた中心人物。日本史の授業で教わった方も多いのでは。
飫肥のある日南市は、サーフィンのメッカでもありますし、昔、飫肥杉を運搬するために作られた油津港は、マグロやブリの水揚げで知られていて水産品に事欠きません(昨年は、この日南市のさらに南の串間市のブリプリ丼を紹介しました)。
そしてまた飫肥の城下町が綺麗なんですよ。白塗りの土塀の脇の側溝に錦鯉が泳いでいたり。
ハワイとまではいきませんが、非常に良いイメージを作りやすい土地柄ですから、飫肥杉が突破口になれば、と思います。
https://faavo.jp/miyazaki/project/150
【FAAVO宮崎の飫肥杉プロジェクトのページ】
今年初めてのエントリーで紹介した九州パンケーキのCMも、じつはこのFAAVO宮崎のプロジェクトの一環でした。制作側からクライアントに提案してつくるという、通常のCMとは真逆の企画です。九州パンケーキ魅力ありますからね。納得は納得ですが、初めて知ったときは驚きました。
集まった制作費用は2,240,000円(目標金額は2,000,000円)。
宮崎だけでなく、FAAVOは全国にあります(全都道府県ではないですが)。もし、地元で面白そうなプロジェクトが計画されていれば出資してもいいですし、プロジェクトの内容を眺めているだけでも面白いと思います。