米屋の役割とは。

今年の営業がさきほど終わりました。
一年間、多くのお客さまにご利用頂き、ただただ感謝の気持ちがあるばかりです。

2014年は1月6日からの営業となっております。皆様よろしくお願い致します。

今年は、食品の偽装が相次ぎ、その影響のためか、年末は出来合いのものよりも、素材やそれに近いものが早くに完売しました。

一番先に完売したものは、黒豆。それと通年よりは大量に仕入れたはずの、もち米。おもちも、出来合いのパック餅よりも、手作りの生もちに人気が集まりました。これは鏡もちに関しても、です。

だんだんと、食に対する意識の変化が起きていることを実感していますが、この傾向は来年、再来年と続きそうな予感がします。

円安による原料費高、地方の人口減と疲弊、動きだしたTPP交渉、減反政策の廃止など、以前とは違う環境へと進んでいく反面、ネットやSNSなどで伝わる食に関する知識も相当な量になっています。

食品の生産環境は、利益重視に傾いていきながら、その反対に、拡大し続けるインターネットによって、食に関する知識や、生産現場での実態(今年は偽装の他に、飲食店でのバイト生の醜態が話題になりました)は、多くの人に伝わりやすくなっていっています。

この両極の流れは、これからも続いていくでしょう。そして、こういった不信感を増幅させるような状況は、全体の消費を弱めますから、本当に迷惑です。

当店としては、そういった状況のなかでも、多くのお客さまに安心して、そして楽しくお買い物をできる場を提供していきたいと考えています。そして、そのことが、おそらくこれからの専門店の役割であると考えています。

このブログで以前、新聞の取材を受けた時のことを書きました。そのときに「これからどういった展開を考えているか?お店の将来の方向性は?」という質問を受け、そのときはブログで答えを明かしませんでした。記事になる前でしたから、公表を控えていたのです。

 

その答えは、「お米の販売方法を、今の状況に合わせたい。変化させたい」でした。

詳しくいうと、「ここ20数年で、お米のブランド化が進み、それ以前のブレンド米主流ではなく、○○産コシヒカリなら○○産コシヒカリが100%入った単一銘柄の販売が主流になり、それからも多くの品種と銘柄が生産され、支持を集め、今は年ごとに流行の銘柄が出てきている状況がある。

他方で、お米の消費の仕方も多様化し、単にブランド志向というよりも、好みや食べ方に合わせて選ぶという買い方が主流になり、玄米や雑穀をブレンドするといった多様化も進んでいます。

なのに、生産地と消費者の間に存在している売り場だけが変化しておらず、スーパーや量販店では、相変わらず特売の白米による売上と集客効果しか狙っていない。

当店としては、生産地の多様な創意工夫や努力と、消費者の変化やニーズをうまく結びつける場を設けたい。」というものでした。

年々、米離れは進んでいますが、その原因に売り場に変化がないことの影響も、かなりあるのではないかと思っています。そういった気持ちの悪い状況をなんとかしたい。そういった気持ちが、ずーっとありました。質問されるまで明確な状況認識はありませんでしたけども。

樋井川のカワセミ 01

樋井川のカワセミ 02

樋井川のカワセミ 03

写真は、先日出勤途中に見つけたカワセミです。渓流の宝石と呼ばれるカワセミですが、なんてことはない住宅地と商業地が密集した地域を流れている川にいました。以前は、不法投棄による洗剤の大量投棄で川の生物が絶滅間近になったりした、水質のあまり良くない川でした。今は河川工事中。

この目撃現場の近くには、黒田藩の旧庭園であった友泉亭公園があります。Facebookでの親しいお米屋さんの情報によると、愛知の岡崎城の近くの乙川にもいるそうです。こういった城や庭園などは、風水含めてあらゆる面で難癖をつけられないところに造営しないといけなかったらしく、そういったことが今も関係あるのかなぁ~などと想像してしまいました。

カワセミは、絶滅のおそれのある野生生物(動植物)のリスト、レッドリストで、軽度懸念(LC)の指定を受けているようです(wikipediaより)。小売米屋も同じようなものかもしれませんね~。

でも、街中で元気よく羽ばたく姿を見るとホっとしますよね。この点も、米屋は同じかもしれません。あまり増えるのもなんですが、これから元気な専門店が多く増えることを期待しています。もちろん、当店も、です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。