上場コシヒカリの産地で遊びました。

先週のお盆休みの最終日の日曜、上場コシヒカリの産地である佐賀県の東松浦半島の上場(うわば)台地に、家族総出で行きました。海水浴のついでに。

上場の棚田 2014年8月17日

福岡の自宅から車で1時間20分くらいで着きます。福重ジャンクションから前原までの福岡前原道路にETCが導入され、その先の二丈浜玉道路も無料化されていますので、料金所での煩わしさもなく、非常にスムーズに唐津まで行けるようになりました。

有料道路代は、往復で数百円。あとはガソリン代。渋滞もなく、遠くて近い唐津。

大浦の棚田 2014年8月17日

北波多で唐津伊万里道路を降りて、まずは日本の棚田百選のひとつ大浦の棚田へ。港の上に棚田が広がっています。

もうすでに稲刈りの終わっているところもありました。雨の続く北部九州ですが、今年の上場コシヒカリは倒伏が目立ちました(※倒伏とは稲が真っ直ぐ伸びずに倒れていることです。台風などの諸々の原因があります)。

雨が多く、稲が倒れているとなると、穂発芽などの品質の低下が心配されます。ただ、佐賀の場合は収穫後の調製仕分けがしっかりしているので、そこまで心配していません(調製や仕分けが厳しいと、上場コシヒカリとして出荷できないお米が増えますので、生産者の手取りは減ってしまいますが)。

他県でこの状態を見たとしたら、もっと深刻に受け止めています。

それと幸いながら、上場コシヒカリの産地は隣接した4地域で分かれていますので、どの地域が倒伏が多く、どの地域が問題なく育っているか半島をグルっと周れば大体分かります。問題があれば、対策が打ちやすいのです。2重の構え。

いろは島

このあと大浦の棚田の近くの海水浴場へ。奥のお城みたいな建物は、更衣室です。その前が小さなビーチ。ここは海の家がなく、訪れる人は、ほぼ小さな子供の家族連れです。のんびり。

いろは島 娘たち

今夏は雨の日が多く、海水浴を諦めてましたが、なんとか連れてくることができました。これで宿題の絵日記のネタをひとつ消化です。

いろは島 小魚

浅瀬には小魚がたくさんいました(水中カメラは、もっと上手くならないといけません。。。)。

いろは島 鯛

鯛も泳いでいました(写真右下)。もう少し大きいサワラのような魚もいましたよ。

ひとしきり海水浴を楽しんだあとは、日本の棚田百選のひとつである浜野浦の棚田へ行きました。

浜野浦の棚田 2014年8月17日

浜野浦の棚田です。今は、スマホの写真でこれだけ加工できるから、楽しいですね。

こちらも倒伏が目立っていました。コシヒカリは倒伏しやすいお米なのです。背が高いわりに茎が細く、稲穂が充実してくると、その重さに耐え切れなくなってきます。そのため、ちょっとした環境の悪化ですぐに倒れてしまいます。

日光をより多く浴びるために背を伸ばしますが、それで得た栄養は次世代の種子(お米)のほうに回しますから、茎が細く、病気にも弱いのです。その代わり上手く栽培出来た場合は、美味しいお米が収穫できます。

同じような特性の米として、酒米なら「山田錦」があるそうで、こちらも倒伏しやすく栽培の難しい品種(同じ酒米で「雄町」がさらに背が高く、人の身長まで伸びるそうです)。

コシヒカリも山田錦も日本を代表する米であり、ジャンルは違えど、どちらも長年のあいだ、日本で愛されている品種です。

今回は、倒伏した田んぼを多く見ましたが、なんというか人に例えるなら、ヤクザな亭主に嫁いだ心優しい美女を見るようでした。やっぱりコシヒカリって可憐だなぁと思った次第です。つくづく。その点も日本人好みかもしれません。

などと馬鹿なことを書いた後は、写真を数枚載せて今回のブログは終了です。

上場コシヒカリ

2014-08-17No(3416)

コシヒカリ

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