サードウェーブと米屋。米専門店の北海道米は違います。

アメリカのコーヒーブランド「ブルーボトルコーヒー」の東京1号店が、本日オープンしたそうで、今朝の店内は「サードウェーブコーヒー」の話題でもちきりに。朝のテレビで報道されていたのかな。

「サードウェーブ(第3の波)コーヒー」というのは、スターバックス(セカンドウェーブ)のあとに続くコーヒー店の業態のことで、自家焙煎されたコーヒー豆しか使わなかったり、大量生産大量消費とは正反対の小規模の仕入れ方法だったり、流通の透明性を重視したり、ライバル同士でも美味しいコーヒーを教え合ったりして切磋琢磨するようなオープン&シェアの精神を重視したコーヒー専門店のことです。

とにかく美味しいコーヒーを淹れるためなら、手間を惜しまない姿勢がアピールポイントで、前述のブルーボトルコーヒーでは焙煎してから48時間以内の豆しかカフェでは販売しないということです。もう「頑固親父の店」みたいな側面があります。でも、あくまでオープン&シェアの精神。お客さんとの会話も重視していると聞きます。

去年あたりから、さすがに自分もこういったお店が注目を浴びているという情報をキャッチしておりまして、思ったことはただひとつ、「ウチ(屋部商店)も似たようなもんなんだけどな~」と。

最近は、お店で試食を出すことも多くなり、2階が飲食や試食で、1階は精米所みたいなお店がやりたいな、などと思っておりましたから、今回東京で開店した「ブルーボトルコーヒー」が似たような作りであると知り、「勇者さま!オイラも仲間に入れてよ!」と、ドラゴンクエストモンスターズのモンスターのような気持ちになりました。

ついについに一周して、時代が米屋に追いついてきたような気がします。

そして確実に、米屋は周回遅れであります。。てへ。

とほほ。

複雑でザワザワした気持ちで本日仕事をしていましたが、ここでお知らせです。

明日の土曜日、日本テレビの「メレンゲの気持ち」という番組で、お米の食べ比べがあるそうです。時間帯は、昼の12時~13時30分。

食べ比べの内容は、当店でも人気の「秋田県鹿角産・淡雪こまち」、先日入荷した「北海道産・高度クリーンきたくりん」、来週入荷する予定の「新潟県佐渡産・世界農業遺産(GIAHS)佐渡の郷コシヒカリ」の3銘柄。

「きたくりん」は、本日試食完了しました。甘くて柔らかくてモッチリとしたお米でした。「淡雪こまち」同様、女性が好きそうな食味。男性には物足りないかもしれません。

ただ、ご飯が冷めてくると締まってきて、モチモチ弾力になります。ベタッとした粘りがありませんから、おにぎりやお弁当に合うと思います。ガッツリ系の男性も満足するのでは。

「世界農業遺産(GIAHS)佐渡の郷コシヒカリ」は、来週月曜日に入荷予定です。販売は木曜からの予定です(最適な精米圧を探るための試食などがあるため)。なんでも、佐渡の棚田地域限定のお米だそうで、田んぼとその周辺を朱鷺の餌場にするため、環境にも非常に配慮した栽培方法を採っています。

「きたくりん」は先日完成したネットショップ「BASE支店」のほうにアップ済み。1kg×3袋の食べ比べセットも近日中にBASE支店にアップする予定です(ただこのセットは、前述通り木曜日からの販売です)。

米専門店の北海道米01

前回のブログでも登場したリーフレットをスキャンしましたので、貼っておきます。

というのも、サードウェーブ系のコーヒーショップも、豆の仕入れは大きな産地名(キリマンジャロ、ブルーマウンテン、エトセトラ)ではなく、コーヒー農家と直接交渉することで高品質な豆の仕入れをしたり、均一なブレンドコーヒーの大量生産よりも、シングルオリジンの豆の個性を楽しむことを重要視しているからです。

今の米屋も同じなんですよ~( ;∀;)
皆さん知って~。

米専門店の北海道米02

米専門店の北海道米03

米専門店の北海道米04

というわけで、北海道米を購入されるときは、「中空知エコ米生産共和国」というキーワードを見極めのポイントとしてご活用されてはいかがでしょう。減農薬栽培のプロ集団による、通常の5割減の特別栽培米よりも厳しい基準を設けた「高度クリーン米」です。

もちろん、美味しさに関してもかなり高いハードルを設けています。

H26-高度クリーンきたくりん

米袋貼付の特別栽培米ガイドライン(農薬の使用状況が記載されています)の栽培責任者の欄に、「とんぼの会」、「新十津川町クリーン米生産組合」、「JA新すながわカエル倶楽部」、「ベストライス赤平」、「芦別市きらきらぼし生産組合」と書かれてあれば、それは「中空知エコ米生産共和国」のお米です。

【参考記事】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150206-00000007-wordleaf-l13
【“コーヒー界のアップル” ブルーボトルコーヒーが清澄白河に日本1号店(Yahoo!ジャパンニュース)】

http://toyokeizai.net/articles/-/48239?page=2
【「スタバの次」の時代到来は必然である?(東洋経済オンライン)】

【訂正】
「新潟県佐渡産・世界農業遺産(GIAHS)佐渡の郷コシヒカリ」及び「食べ比べセット」の販売日を、来週の水曜日(2月11日)と記載しておりましたが、木曜日(2月12日)が正しい日付です。水曜日は祭日でした。謹んでお詫び申し上げます。

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