米麦の残留農薬等の調査結果

「米麦の残留農薬等の調査結果」というページが、農林水産省のサイトにあります。先々週くらいに、ある配達先のお客さまと残留農薬に関してのお話しになり、このページをブログにあげる約束をしていたのですが、すっかり遅くなってしまいました。

重めのテーマで、なおかつ硬い内容でしたので、なかなかタイミングが難しいなと思っていたところ、時間ばかりが過ぎていき、もうあげちゃえって気持ちになりましたので、今日リンク先を貼っておきます。

農林水産省 米麦の残留農薬等の調査結果

国内産の米麦と、輸入米麦の残留農薬検査のデータです。

自分なりの意見は、以前個人的なフェイスブックページに上げていたのですが、それも貼り付けちゃえって気持ちになりましたので、ほぼそのまま貼っておきます。

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除草剤グリホサートは、輸入作物の検疫項目の中でも主要なものです。それだけチェックされている農薬ですし、良く検出されている農薬です。ただし、 安全性の基準値より低い数字です。ただ、良く使われていますから、定量限界値を超えた量で検出され数字が出てきます。どのくらい残留農薬が残っているか、ほぼ正確に計ることができるくらいの量は残っていることになります。

農林水産省サイトの「〔3〕輸入米麦の残留農薬等の分析結果・平成26年度前期(PDF:107KB)」のリンク先資料「輸入米麦の残留農薬等の分析結果の取りまとめ」の4ページに小麦の残留農薬検査結果の資料があります。それによると定量限界値以上の数字がでたものは、56点の検査対象のうち49点です。かなり頻繁に検出されていることが分かり ます。

防虫の燻蒸処理に使う「臭素」も高確率で検出されていることが、同じ資料から分かります(検査対象56点中、定量限界値未満は5点のみ、残り51点は定量 限界値を超えた値がでています)。燻蒸処理は主に長期保存、長距離輸送のときに使われます。輸出向けです。検疫時に虫が見つかると入国できませんから、防虫剤は必要なのです。国内であれば多少虫がいても流通に乗るのですが。

遺伝子組み換え小麦は、いまのところ全世界で栽培が禁止されていますので、「小麦」に関しては遺伝子組み換えの心配はあまりないのですが、ふつう遺伝子組 み換え作物といわれるものは、前述の除草剤「グリホサート」に耐性を持たせたものが一般的です。グリホサートを大量に畑に撒けば、他の雑草が死に、グリ ホサート耐性のある作物だけが育ち、収穫量が多くなる仕組みです。

栽培時に使用される除草剤「グリホサート」、輸出のときに使われる「臭素」、この2つの薬品が検査でよく検出値を叩き出す両巨頭と言っていい薬品であり、 そのうえ「遺伝子組み換え作物」がグリホサートの大量の使用を促しますから、遺伝子組み換え作物が増加することのリスクは考えておいたほうがいいでしょ う。

通常、遺伝子組み換え作物自体の安全性ばかりが注目されますが、本当に怖いのは農薬の使用量かもしれません。

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